旧暦の1月1日
沖縄の正月は、まずは若水(ワカウビー:元日に最初に使用する水)を井戸から汲んできて火の神のお供えをします。
※『那覇市史』によると、イチミ(現世)がグソウ(後生)を供養する「お盆」に対し、「正月」はその「お盆」の返礼として死者が現世の者を招く月だという。(「久米村の一年」より) しかし、あの世にはあんまり招かれたくない。だから現世の人は「折角のお招きですが、こちらにもこんなに御馳走があるので、お招きは謹んで御辞退申し上げます」という意味を込めて、たくさんお供え物をするらしい。

へーそうなんだなんて、まるで異国の文化みたいに言わぬこと。「若水」は昔の大和にもあった風習なのですから。
どうやら大和では、どんどんとあの世とこの世が離れていくらしい。

さて、沖縄での新年の御挨拶。
「いー正月でーびる、若年わかわかーとぅ、うとぅんしぇーびてぃー」
※因みに「いー正月」の「い」は声門破裂音[?i]ではありません。破裂しない「い」、つまり['i]です。新沖縄文字では「い゛」と書きます。ああ、中断している「沖縄語音韻講座」を、早く再開しなくちゃいけないなあ。

沖縄では、お正月になると「またひとつ若くなりましたね」と挨拶する。だって「年を取る」んだから、年は少なくなるというわけ。これが長生きの秘訣でしょうか。

もうひとつ。今日は……
新暦の2月3日、ニンジンの日なのです。
2005年、糸満市において、沖縄県産ニンジンの消費拡大を目的に2月3日が「ニンジンの日」に制定されたました。「人参」のゴロ合わせです。


※この記事は2010年の「この日何の日沖縄篇」の記事を再構成してアップしました。去年の記事には「沖縄の挨拶」についての考察があります。そちらも併せてお読みくださいませ。
 ⇒2010/2/14:旧一月朔日(正月)【沖縄の挨拶《2》】