水谷橋公園には、人が溢れていました。
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といっても、銀座にある小さな公園ですから、500人くらいかな。

「普天間基地の即時返還要求」
「辺野古を含む沖縄県内での新基地建設反対」

これが今日の集会の主旨。
ということであるならば、デモの先導車に「アンポをつぶせ」という横断幕を貼る必要があったのでしょうか。
先導車
「現状では日米安保条約の存続は致し方ないが、先の主旨には賛同する」という考えの人たちも、たくさんいると思うのです。「いや、安保の存在から問い直さなければ、根本的な解決にはならない」、それはよく理解しています。でも、今日ここに集ったのは、少なくとも普天間基地を縮小に向かわせ、辺野古で新基地の建設させないことが、緊急の課題だからではないのですか。大きな岩を、動かし始めるチャンスだとお考えではないのですか。
かつての学生運動は、理念の微妙な違いが原因で、憎しみまで伴って分裂していきました。同じ轍を踏んで欲しくはないのです。

デモはゆっくりと動き始めます。
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何故だか分からないのですが、涙が溢れてきたのです。
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でも、やっぱり言っておきたいことがあります。
デモの中では、あちこちでハンドマイクを持った人たちが、思い思いの主張をしています。

ある人がこう言っていました。
「今日、沖縄では3万人の集会が行われています……」
確かに沖縄の県民大会の主催者は3万人を目指すと語っていました。しかし、今この時、同時に始まっている沖縄の大会に何人集まっているのかなど分かるはずもない。
また、他の人は……
「沖縄では10万人が……」
それを言っちゃだめなんだ。公の場での自らの発言には、それなりの裏付けと、そして自分の発言に責任を取る覚悟が必要なんだ。こんな無責任なアジテーションなどいらないんだ……
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行進に遮られて左折できない車がイライラして、クラクションを暴力的に鳴らします。見ると、サングラスをかけた若者が、助手席の女の子と一緒に、こちらを睨んでいました。

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ありがちな街頭宣伝車もなく、通りすがりの人々は、特に興味なさそうに、デモに一瞥を与えるだけ……
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人々の目を引くためには、アジも必要なのかなあ……

デモは、有名な、かの“わしたショップ”の前に通りかかります。
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店内は、お客さんで大盛況です。
しかし、店員さんも含めて、誰一人としてデモに関心を示す人はいません。
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沖縄から観光に来たと思しきアベックのふたりも、振り返ることはありませんでした。

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都会では 自殺する 若者が 増えている
けれども 問題は 今日の雨 傘がない

でも、人のことをとやかく言えた義理ではないのです。
僕は、デモから離れて、新橋演舞場に向かいます。そうしないと、開演時間に間に合わない。もし、その予定がなければ、はたして僕は、今日ここへやってこようと思ったかどうか、あやしいものです。沖縄が変わることができずにいる原因が、この僕の中にもあるのです。
(文責:高山正樹)

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傘がないこと