ある日、自宅に帰ると、机の上にそっと置かれていた2枚のコンサートチケット。
東京ドーム“SIMON & GARFUNKEL”
13,000円×2。娘からのプレゼントです。娘にサイモンとガーファンクルの話など、今まで一度もしたことないのに。

何となくJRの水道橋を避けて、地下鉄南北線の後楽園駅を降りました。我々ぐらいの年齢の人たちがたくさん、東京ドームに一番近い出口へと向かっています。
表に出るのに長いエスカレーターが2本。みなさん左側にお行儀よく一列に並んでいらして、その右側をすり抜けていくような、アクティブな人は皆無です。たまに、メタボ対策なのか、階段を登るおじさんがいるだけ。
東京ドームでの最年長アーティストのコンサートなんだそうです。「アーティスト」という言葉は、いつ頃から使われだしたのでしょうか。たぶん、僕らには、死ぬまでしっくりこない言葉なんだろうなあ。
でも、今日はアーティ(アート・ガーファンクル)に免じてよしとしよう。

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やがて照明が落ち、万雷の拍手。

Old friends
Sat on their park bench
Like bookends.

何故だろう。何故だか涙が出てくるのです。
Old friends、特定の誰かを思い起すというわけではありません。ゴドーを待つエストラゴンとウラジミールのようでもあり、サイモンとガーファンクル、彼ら自身がそうなのでもあり…

なんとも象徴的なのです。いたって短いお付き合いでしたが、先日急逝されたI氏。読書好きが嵩じて、ついに奥様と読書関連グッズの商売を始めた。やっと軌道に乗ってきたところだったのに。
ブックエンドはたいがい複数形。

Like bookends.

Preserve your memories;
They're all that's left you

それにしても、観客はお上品でありました。しかし、手拍子が民謡のように拍の頭というのは頂けない。ひとり裏打ちの手拍子というのもいやらしいので、静かに頬杖をついていました。

Are you going to SCARBOROUGH FAIR
Parsley, sage, rosemary and thyme
……
She once was a true love of mine.

間奏でチェロ。やられました。

大島先生へ。小生、忙しくてなかなかチェロを練習する時間がとれないのですが、そろそろ追い込まなければと思っています。実は昨日、事務所で練習している画像を、私のOld friendが世界配信いたしました。
http://www.bcphotoshare…

ちなみにこのOld friendは、18日の札幌ドームのコンサートに行くそうです。たぶんこの札幌が、サイモンとガーファンクルのコンサートとして、世界で最後になるのではないかと言われています。
札幌でのラストコンサートのアンコールを歌い切って、ふたりはいったいどんな表情をして舞台を降りるのか、Old friendの報告を楽しみに待っています。

Hello darkness, my old friend
……
People talking without speaking,
People hearing without listening

THE SOUND OF SILENCE
人生とは、なんとも不条理なものです。

娘に感謝。
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そんな娘に育ててくれたカミサンにも、感謝であります。

《オマケ》
サイモンとガーファンクルではありませんが、アカペラの“サウンドオブサイレンス”
なかなか優れものなのです。