朝、本部のあるマンションの外階段を降りていくと、一階に入る鉄扉のところから、オレンジ色の蛇が十センチほど顔を出していたのです。
「ぐわー、ぎゃあほ、へびゃだ、でいや、ぼほー」
と、カバンからガサゴソとデジカメを取り出そうと慌てているうちに、奴はジリジリ後ずさり、消えてしまいました。
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「あやや、間に合わなかったか。証拠画像なしで、この遭遇をどなたか信じてくれる人はいるだろうか。この気持ち悪さをひとりで背負っていくなんて、僕には不可能だ、にょろにんきゅー」
と、そこへ僕の大騒ぎを聞きつけて、管理人さんたちがやってきてくれました。
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「あ、いるいる!」
なんと、暗がりの奥に光るふたつの目。しかしそれもつかの間、すっかり姿を消してしまいました。

この季節になると、毎年野川沿いの草を刈ります。そうすると、蛇がノコノコ、じゃないにょろにょろと出てくる、おー、ひひん。その一匹が、道を横断してやってきたというわけ。うにゃあ。3月11日の地震で、この古いマンションにも亀裂が入ったというのです。その亀裂の中に、にゅるりんと入り込んだらしい。うー、むにゃもにょん、びるうんぼー。

ここ、坂一個上がれば天下の成城ですよ。しかし、もう何があってもたいがい驚かなくなってしまいましたが、うにゅううう。

事務所へ。

ゴーヤーの種から芽が出てきました。
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蛇の頭みたいだなって、ぐりいんぷー、よしなさいって。
土に植えたいのですが、時間がなかなかない。

日高さんが事務所にやってきました。
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何の打ち合わせかは今のところミステリー。問題は我々が準備する時間を作れるかどうかです。
日高さん、被災地へ行くらしい。
僕も行きたいなあ、時間があれば……

東日本大震災から98日目。
「しつこいなあ、お前も」
「ああ、蛇のように怨念深く、いけるところまでいってみるさ」
因みに、僕、蛇は大っ嫌いです。うぎょー、また思い出した、ぞろぞろろんひゅう。