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上野の東京文化会館を後にして、代田橋の稽古へ向かう。
小道具が来ていた。
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杉原千畝が外務省と交信する通信機。本当にこういうものを使っていたのかどうかは定かではないが、それらしきものが見つかるのだから、やっぱり高津小道具はたいしたもんだ。
(※9月14日追記:実はこれ、昔のレジの一部分なんだとか。いくら高津だって第二次世界大戦中に日本が使っていた通信機などありっこない。
それを本番ではこんな風にひっくり返して使うのです……
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……いつでもどこでも持ち運べるようにカバンに入っているものなので、お客さんからはカバンからちょっとはみ出している部分しか見えないのです。)


小生の父親は第二次世界大戦で通信兵であった。できれば本物の通信機がどんなものであったのか、聞いてみたいと思うのだが、要介護5の老人から要領を得ない話をじっくりと聞いている時間がない。いけないことだと思いながら、今の多忙に追い回されている。
晩年の千畝を演ずる時、いつも弱ってしまった父親の姿を思い出している。こちらの言葉はちゃんと理解している。しかし、それに対してこちらが分かる反応は返ってこない。だが、稽古場で千畝をその父のように演じるてみると、「ト書きに合った反応を」とダメが出る。

先日、母親が「こんなものが出てきたよ」と持ってきた古い手紙。
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「謹啓猛暑凌ぎ堪く覚え候折柄高堂皆々様には苛烈なる現時局下愈々御勇健の趣と存じ大慶至極に御座候
陳者●●殿には入隊以来頗る志気旺盛にて目下将校としての修養に専心努力致居り候間何卒御安心被下度候 小生儀
今般幹部候補生隊長の大命を拝し微力乍●●殿の訓育に全力を尽し居り候間御連絡御援助の程願上候
就いては●●殿将校軍装品の調達の件に御座候共甚だ不躾乍其の費用約七百円十月中に當隊ニ到着する如く御配慮相成度候
時局愈々重大の秋我等も又来るべき大陸決戦場に備へ磐石の決意を固め居候間何卒皆々様にも更に御自愛の上邦家の為御奮闘の程祈上候
右簡単乍御挨拶御連絡迄斯の如に御座候」

●●の部分には父の名が入っているのだが、明らかに他の部分より太く墨が濃い。おそらくガリ版で印刷した原本に、後から名前だけ書き込んだのであろう。最後に「幹部候補生隊榎本登」とある。日付は昭和20年7月20日、終戦間際である。
お宅の息子は間もなく将校になるので、そのための軍装品の費用700円(今の30万円から40位万円くらいといったところだろうか)を送れという手紙である。封筒の裏、差出人は「北支派遣北支第一八六九部隊力隊」。
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そして軍装品の一覧表も同封されている。
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祖父母はとっくに他界しているから、この手紙の「御援助の願い」をどう受け止めたのか、今となっては確かめようもないが、当時そんな大金があったとは思われないから、たとえ払いたくても払えなかったに違いない。しかしおそらく同じ内容の手紙が相当数送られたに違いないから、息子のためならと大枚七百円を送ってしまった親がいてもおかしくはない。だが、そんな話しは聞いたこともない。これは北支第一八六九部隊だけの特殊な出来事だったのか、それなら裏にどんな事情があったのか、興味は尽きないのだが、いったいどうやって調べればいいのか、何の手掛りもない。
ご存知の方がいらっしゃったら、是非ご教授いただきたい。

休憩時間、ロビーのテレビで速報。鈴木宗男氏の上告を最高裁が棄却し、実刑が確定したというニュース。
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「検察権力」
「青年将校化した検察官」
そうした鈴木宗男の言い分が100%正しいというつもりはないが、検察も巨大な官僚機構の一部、それを前提にして出来事を見直せば、マスコミが流す情報とは全く違うものも見えてくる。

かつて外務省のラスプーチンと呼ばれた佐藤優氏はこう語った。
「このタイミングでの上告棄却は非常に政治的。10日の郵便不正事件の公判では厚生労働省の元局長に無罪判決が出る公算が大きく、検察捜査への批判が高まる。また民主党代表選で鈴木氏を衆院外務委員長に抜擢した小沢一郎氏が勝って鈴木氏を要職に起用すれば手がつけられなくなる。その前に先手を打った。機密費問題などで外務省を追及する人物がいなくなって、一番喜ぶのは外務官僚。日本国家を支配するのは資格試験に合格したエリート官僚か、国民に信託された国会議員か、その権力闘争である」

関連記事ふたつ。
 ⇒http://lince.jp/hito/kinalive…
 ⇒http://lince.jp/hito/tositeha…

杉原千畝が外務省をクビになった理由はキャリアではなかったから。どうやらそれに間違いはないらしい。

専門学校の子どもたちは、そんなニュースに興味などない。
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さて、チラシが出来たようで。
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お時間がおありでしたならば、去年と同じ、照明を学ぶ若者たちの実習公演ですが、16日(木)は19時開演、17日(金)は18時の開演、東高円寺のセシオン杉並までお越しくださいますように。
 ⇒告知記事
このブログで書いてきたことを、ちょっと頭の隅においてご覧いただければ、少しは楽しんでいただけるかもしれない。

宇夫方路とふじたあさや氏の共演などもあり……
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(今年も子供たちとも共演…)
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[subcate.ふじたあさや]

最後に間もなく収監されるであろう鈴木宗男氏の会見から。
「アイヌ民族の権利の確立とか、政治は弱い人のためにあるということを、若い有為な人に訴えていきたい……」
 ⇒社長とは呼ばないでの“「アイヌ」のこと”というカテゴリ

稽古場で、密かに世界のことを考えていた。でも、あまりにも複雑な世の中で、考えれば考えるほど、何がなんだか分からなくなっていくのだった。

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隠し撮り。
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今年も龍前照明の田嶋くんが助っ人です。
この画像のその他については一切ノーコメント。

ちょいと一杯行こうか、と、明大前まで歩く。
まだ5時前。寿司屋しか開いてない。糖尿には炭水化物を控えること、本日のお昼の時、ふじたあさや氏からの訓示。あさやさん、高山正樹が糖尿だと決めつけている。まあ今日のところは寿司はやめておこうか。

近くにあったこんなお店で時間を潰す。
ハナムラ楽器
手造り楽器だってさ。
手造り楽器の説明
ご主人です。
ご主人
試弾。
試し弾き
今度の“どんぐりと山猫”で使えるかもしれない。

(後から追記しようと思ったら、その前に准ちゃんがコメント付けたから、分かりにくくなりそうだったので、この後のことは次の記事で。)


9月 4日土曜日: お供だらけの山猫合奏団

岡山と言えば桃太郎。
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右肩に乗っているのが雉。かざした手と足元にいる鳥は生きた鳩である。

ちょいと気がついたことがある。
わが山猫合奏団のメンバーであるが……
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申・酉・戌しかいないのである。
人見共ちゃんだってそうだ。詳しくは言わないが。
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もとより桃年なんてないのだけれど、それにしても桃太郎がいない。みんなお供、だからいつも珍道中なんだ。やっと分かった。

ところで、ドラさんの干支は何だろう。もしかすると桃太郎?

(血液型は何の意味もないと思っているので不問。)

楠氏はこれから劇団アトムの稽古。
大島君は狛江のエコルマホールでオケの演奏会。
高山正樹と宇夫方路は、代田橋で稽古。
白石准氏だけはちょっと残って奥山茂氏と遊ぶらしい。
ちなみに奥山氏も申・酉・戌の範疇。


9月 2日木曜日: 9月は芸術の秋?

今日から大きなスタジオで稽古です。
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稽古の後……
高山正樹は山猫合奏団の合わせへ。
宇夫方路は、厚木カルチャーへ。



今日も稽古です。それではボチボチ告知しましょうか。
昨年の“無伴奏デクノボー奏鳴曲”に続いて……

東放学園専門学校照明クリエイティブ科演劇照明実習公演
(照明クリエイティブ科舞台照明コース卒業制作)
   ⇒東放学園専門学校照明クリエイティブ科の御案内

二人の俳優による演劇的報告

“六千人の命のビザ”
    ~杉原千畝の名誉ある犯罪~

日時:9月16日(木)18:30開場 19:00開演
      17日(金)17:30開場 18:00開演
場所:セシオン杉並(地下鉄丸ノ内線東高円寺駅下車徒歩5分)
   ⇒セシオン杉並案内サイト
料金:無料
作演出:ふじたあさや
美術:東放学園専門学校演出デザイン科
照明:東放学園専門学校照明クリエイティブ科
出演:宇夫方路・高山正樹(M.A.P.)、ふじたあさや(特別出演)
  照明クリエイティブ科学生


そうなんです。ふじたあさや氏が出演しちゃうんです。「お邪魔します」とか、「なるほど」とか言っちゃうんです。

今日も稽古に行く前にゴーヤーウォッチングです。
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三日前と比べて、大きくなってるのかなあ。
太郎と…
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次郎(と名づけました)。
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よくわからない。定規で測っておけばよかった。
三郎はちょっと大きくなったみたい。
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昨日初登場した豆太は、たった一日でぷっくり膨れました。
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未だ名のない子どもたちAとB。
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それからC。
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名づける前に逝ってしまったゴーヤーひとつ。
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ふたつ。
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明日のゴーヤーへ
最初のゴーヤーから見る

では逝って来ます、じゃない、行って来ます。
「杉原千畝が亡くなったのは、昭和六一年、一九八六年七月三十一日。急性心不全。八六年の生涯でした。(退場)」

ユダヤ、パレスチナあたりを勉強したいと思っているのです。しかし人生は短い。若い頃は、あんなに時間を持て余していたのにね。


ノニです。伊勢丹で聞いたとおり、密封しないで置いてたんですがね、やっぱりこうなっちゃった。
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すっかり尻切れトンボのノニです。
ま、いっか。うまく芽が出て、実が成られても困っちゃうもんね。「ノニ」のカテゴリを作ろうか作るまいか迷ってたんですが、作らないことに決めました。

尻切れトンボといえば、いろんな記事が中途半端に中断しています。“ウチナーグチの音韻講座”とか“朗読の形而上学”とか“クガニゼークとカンゼーク”のこととか、特に“2010沖縄ツアー”は早くしなくちゃと思っているのですが、チビチリガマの記事あたりからストップしています。ちなみに、「チビチリ」とは「尻切れ」という意味。

でも、芝居が終わるまでなかなか手が付けられそうにありません。

今日も稽古。
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そういえば、去年はインフルエンザで延期になったんだよね。

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8月20日金曜日: ~としては間違っている

今日も稽古。

米国最大の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所の名誉会長レオ・メラメド氏は、杉原千畝の発給したビザで生き延びた。彼は来日した際、こう言って同盟国日本を評価した。 
「日本政府がルールを曲げてアメリカのタリバン攻撃を支援したことは、杉原千畝が当時の外務省の指示に背いてユダヤ人にビザを発給したことに通じる」

何度でも言う。杉原千畝の「美談」に興味はない。
例えば、「八紘一宇」「日猶同祖論」「世界のユダヤ人ネットワークによる日本戦時国債の引き受け」、千畝の判断と外務省に根本的な対立があったわけではないとも言えるのだ。ドイツと同盟関係にありながら、日本は何故「ユダヤ」を差別しなかったのか、大東亜戦争を肯定するのに、格好な材料になり得る話ではないか。
戦後、日本の外務省は杉原千畝を解雇し、その理由を(たぶんキャリアではなかったというだけの理由を)明らかにしないまま、彼の業績を抹殺し続けた。千畝の死後、平成になってようやく外務省はこれまでの非礼を家族に謝罪するのだが、そのきっかけを作ったのが、かの鈴木宗男氏である。

舞台で、僕はこんな台詞を語らねばならないのだ。
「人間としては間違っていなかったと思うよ」
この千畝に言葉に、全く嘘はないだろう。僕はあの状況下での杉原千畝氏の決断とその行為を強烈に支持し、彼ならではの偉業に最大限の敬意を払う。だが今の僕は、次の言葉の方がずっと気にかかるのだ。
「外交官としては間違っていたのかもしれないな」
同意しているわけではない。ただ、「美談」を持ち出して簡単に切り捨てることができるほど単純ではないと言いたいだけだ。
佐藤優氏は、鈴木宗男氏の右腕として外務省で働いていた。

今日も稽古。もうすぐ傀儡となって美談に加担する。時に僕は、自分が役者であることを、極度に嫌悪するのである。
(文責:高山正樹)
[cate.ユダヤ]

語りすぎました。
「会社のブログとしては間違っているのかもしれないな」

今日、徹ちゃんが会社の事務所に、こんなお土産を持ってきてくれました。

どうぞ、ほんわかと、口直しにしてください。
 ⇒一年前に徹ちゃんが書いた地図


8月18日水曜日: シャッ、シャッ、シャッ

猛暑の中、毎日、自転車で通っています。
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ものすごく暑いのに、思いのほか汗をかかない。つまり、新陳代謝が悪くなっている? 汗が出ないということは、体内の熱が放出されないということなので、熱中症の危険がありますな。
数年前、大家さんがお亡くなりになった。暑い中を無理して歩いたら、アッという間に全身にガンができてしまったのです。手の施しようがなかったと奥様に伺いました。免疫力がなくなるとはそういうことなんですね。お年寄りならなおさらです。

台詞もなかなか入らなくなったしなあ。前期高齢者の呟き。

代謝、自転車、高齢者。今日も、シャッ、シャッ、シャッ、と自転車こいで、颯爽と風切って走るのです。
「ねえ、その音、油切れてるんじゃない?」


どうやらこの二つのゴーヤーだけは収穫できそう。
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どちらも去年のゴーヤーの種から育ったもの。
あさってのゴーヤーへ
最初のゴーヤーから見る

今日から代田橋。
“六千人の命のビザ”
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いずれ告知するが、カテゴリをどうしようか。この芝居だけに限ったカテゴリにはしたくない。正直に言えば、杉原千畝・幸子夫妻の「美談」には殆ど興味がない。この史実の裏側にある得体の知れない暗黒の景色を、僕は眺めていたいだけなのだ。
カテゴリは、断固ユダヤ(Jew)に決めた。
※でもやっぱり「六千人の命のビザ」のカテゴリも作成することにしました。(12/3)

稽古の後、一度事務所に戻って、夕方、また出掛ける。西山監督から預っていたDVDを返しに、三軒茶屋で行われている上映会に伺った。ちょうど映写が終わって、金城実の「独演会」が始まった頃に到着した。
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(後日、少し面倒なことを、書きたいと思っている。)
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 ⇒関連記事(大逆事件のこと)


8月16日月曜日: 只今試行錯誤中

null  角筈区民ホールにて打ち合わせを終え……

新生“東京奏楽舎”、新宿芸能花伝舎にて初音合わせ。
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名田綾子さん。

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夢丸師匠も来てくださいました。
そして、沖縄直送のパインをみんなで食べました。
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高山正樹と宇夫方路は、稽古があるので中途で失敬。
うだるような暑さの表から、中の様子をパシャ!
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一ヶ月前には見事な緑のカーテンだった花伝舎のゴーヤーですが、今日は悲惨な状態になっていました。
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やっぱり、今年の暑さは異常なんだよ、きっと。

稽古は2日目。
何度でも言う。物事は、そう単純ではない。
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杉原千畝の前妻クラウディアは、ユダヤ人の血を引く白系ロシア貴族。ソ連政府から反ボルシェビキ活動の黒幕と見られていた一族であった。

どちらも、試行錯誤の真っ最中である。
いずれ、告知する。

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高山正樹 Masaki Takayama
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