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《10月14日(金)-1》
大震災から218日目……
11日の夜の僕のツイートの話です。
「体の大きい人は小さい人よりも放射線を浴びる量が多いのではないかしらん。それなのに同じSvなのは何故?」
さて、いったい何がどう疑問だったのかを、少し噛み砕いてご説明する必要がありそうです。まず前提として内部被曝のことは考えていません。外部被曝に限っての話です。それも放射能まみれの水溜りに足を突っ込んだというような局部への被曝のことではなく、空間線量が影響する外部被曝です。
だいたいSv(シーベルト)という奴が分かっているようでよく分からない。つまり……

※この先は後日落ち着いて時間のある時に書きたいと思います。今日のところは、いったいツイッターでどんなやり取りをしたのか、そのツイートをとりあえずご紹介しておくことにします。

【一連のツイッター】

《11日》
22:46、板垣陽太
「被爆量は放射能の強さに体重と時間を掛け合わせたもので測るそうです。なので、同条件で被爆した場合、確かに身体が大きい方が被爆量は多いでしょう。ただ、放射線障害は確率的推論で成り立っており、個体差がありますので、大きさよりも個体差の方が影響するのではと考えます。」
22:59、板垣陽太の連投
「答えになってませんね(苦笑)要はぶれがあり確定的な事が言えないので、体重差まで割り出すサンプル不足とかですかね。んま、僕の言う事なんであてにしないで下さい。」

《12日》
8:26、Ilovemanaさん(稲城市で継続的に空間線量を測っている方)
「たしかSvは重量当たり(1kg)だった気がします。」

《13日》
12:03、板垣陽太君への返信
感謝。でも、空間線量なら体重じゃなくて体の表面積じゃないのかねえ。素人考え。
12:07、Ilovemanaさんへの返信
返信感謝です。しかしそれだと、体重倍だと倍の影響があるってことになっちゃいますよねえ。分からん……


12:16、板垣陽太
「僕も表面積だと思ったんですが、被爆量となると体重をかけるみたいです。僕も素人なのでハッキリと言えずすいません。身体の一部分しか露出してない時などはどうなるんでしょうね。ダメだぁ、こういうの気になってしょうがない(・ω・`)」

12:37、Ilovemanaさん
「体重で割るから体格差は消えませんか?物理学者の田崎晴明さんのHPが参考になるかも。」

板垣陽太君への返信
20:12
陽太はやっぱり理系だね。まあ理系って、役者としては成功しそうもないけど、僕は基本的に理系の役者好きなんだ。だから僕もダメなんだけど。
20:15
ちょっと勉強したのだが、γ線は服なんか関係なく、体を通り越しちゃうから表面積じゃなくて質量なんだな。

Ilovemanaさんへの返信
20:26
ありがとうございました。表面積ではなく質量に比例することはよく分かりました。Svを算出するのに質量で割る数式も分かりましたが、であるなら尚更、人体への影響を考えるとき体重を考慮しないのかがよく分からないのです。僕、何か根本的に勘違いしてますか?


20:55、Ilovemanaさん
「すごくおおざっぱに言うと総量に対しては体格に比例して耐性があると考えていいのかなと。なので、単純な総量でなくて質量当たりの量が基準になると理解しました。ただ、あくまで標準人を想定してるので実際は個体差はあるんだと思います。」

20:57
Svが個体の体重と関係ないのは、火傷と同じように(火傷は表面積だが)細胞の何パーセント被曝したかによるということなら納得できるのだが。
21:00、Ilovemanaさんへの返信
僕もそのように想像しました。


21:08、Ilovemanaさんからの返信
「私もよく理解できてませんが、等価線量と実効線量について調べるといいかもしれません。」

以上、やり取りの詳細解説は後日。
あとはおまけです。

《14日》
8:50、板垣陽太君からの返信
「僕はメチャクチャ文系です(笑)ただ、すぐに答えが出ない事を考えるのが好きです。だから、今回の事も僕にとっては哲学と似ていて、仮説だてで間違っていても良いから自分の納得する結論を出す作業そのものが好きなんです。でも理系に間違えられたの初めてなんでちょっと照れます」

早川由紀夫氏が、否定が重なるような分かりにくい日本語を暗に批判するようなことをツイートしていました。早川由紀夫氏らしいといえばそれだけのことなのですが、ちょうど理系とか文系とかのやり取りをしていたので、ちょっと気になったのです。そして昔読んだ小林秀雄を思い出したのです。
8:56
小林秀雄の「常識」に「反自然的でない道徳など無意味であるという事を失念してしまわなければ」という一文があり、若い頃ワケがわからなくてノートに書いて分析しました。 @HayakawaYukio 「原発由来じゃない可能性も低くないんじゃないかのう」この文を私は理解できない。


もちろん、ツイッターではほぼ緊急事態に対応することしかしていない早川由紀夫氏が、こんな僕の呟きに反応するはずもありません。
(※この小林秀雄の「常識」については、ずいぶんと昔の日記に書きました。いずれ“社長とは呼ばないで”に転記しようと思っています。そうしたら、この記事にもちょいと追記しようと思っています。)

そこで板垣陽太君に向けてツイートしました。
9:27
例えばショーペンハウエルは文系だけど、カントは理系。僕は理系の哲学が好き。文系の役者は放射線の影響は人体の表面積に比例するのかあるいは質量かなんて問題には決して興味を示しません。違うかな。この点を議論するためだけにまた稽古見に行っていい?


事務所へ行く途中のことです。ああ、昨日に続いて今日もです。
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いったい何が正しいのでしょう。僕、どうすればいいのでしょう。

事務所に着いて、まずゴーヤーを植えていたプランターの土の上に直置きして線量を測ってみました。ビニール袋に入れるのは、線量計に放射性物質が付着するのを避けるためです。
これで何が分かるわけではないのだけれど。
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え? 0.11μSv/h?

外は0.08μSv/h、高めだけれどいつもと左程変わりはありません。
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事務所の中は0.06μSv/h。
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やっぱり今年くらい、川崎でもあんな小さな子供に土いじりさせちゃいけないんじゃないだろうかと思ったのです。

12:31、板垣陽太君からの返信が届きました。
「あぁもう是非来て下さい!毎日ひとり答え合わせみたいな日々ですが、ディスカッションするの大好きなんです!」

さあ、ボチボチ出かけなければならない時間です。
昨日のこと、ブログに書こうかどうか迷っていることがあります。そのことを、少しだけ呟いてみることにしました。

12:34
昨日、多賀城の親戚がオヤジに線香をあげるために車で来てくれました。元気でよかった。東北道を通ってきた車のフィルターをRADEXで測ってみたいと思ったのですが、言い出せなかった。現実を確かめたいという純粋な知的好奇心だったのですが。明るく頼んでみればよかったと後悔しています。



今日のこの記事は、全て暫定です。いつかきっと、書き直します。


《10月12日(水)~13日(木)》
大震災から216日目……
昨夜11日の寝しなに呟いた「体の大きい人は小さい人よりも放射線を浴びる量が多いのではないかしらん。それなのに同じSvなのは何故?」という僕のツイートを、何人かの方がリツイートしたようだ。でも、その方々は僕のフォロワーではない。どうして僕のツイートにたどり着かれたのだろう。ともかく、どうやら僕と同じような疑問を密かに持っていた人がいたらしいということか。なんだか初めてツイッターの面白さに触れたような気がする。
さらに、川崎の市民劇で一緒だった板垣陽太君も、このツイートに反応した。それも昨夜のことだが、その後色々とやり取りが始まったので、それについては話が落着したところで、まとめてご報告ということにしよう。

しかし、シーベルトがどうのこうのと、本当だったら考える必要のない阿呆らしいことなど全部おっ放り出して、一介の表現者に戻りたいとつくづく思うのだが、そんな希いも「フクシマ」に押し潰される。怖れずに言う。被災地ではなく「フクシマ」に、である。その意味を理解しない愚かな者たちの群れ。

“RADEX_RD1706”で、初めて喜多見を測る。
22時27分、M.A.P.事務所内。
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0.06μSv/hと0.10μSv/h、自宅と同じような傾向。

22時46分、M.A.P.事務所入口の外。
null
0.08μSv/hと0.10μSv/h、事務所の中よりは高めだが二つの機種の差の比率はいつもと同じ。つまり、RADEXが拾うβ線の影響は、今のところどこの場所でも差異は見られないということか。全ての場所にあるのか、あるいはないのか、不明。アルミ板をどっかで調達してこなきゃいけない。

数値の正確さについては、初めからそれほど期待してはいなかった。しかし、もし最初に手にしたのが“RADEX_RD1706”だったら、いったいどんな気分だったろう。

本部。
null

0:41
DoseRAE2:0.11
RADEX:0.15

null

1:10
DoseRAE2:0.12
RADEX:0.10

null

1:28
DoseRAE2:0.11
RADEX:0.13

やはり書斎と同じような数値。
気がつくと僕は、“RADEX_RD1706”が高い数値を示すという情報を、ネットで探しまわろうとしている。
この手のガイガーカウンターは、特定の放射性物質のみを測定した場合に正しくなるよう校正されている。今流通している線量計の場合、その特定の物質とはセシウム137に限るのだろうと僕は思っていた。しかし、こんな記述を見つけた。
「多くの機種はセシウム137で校正されていますが、コバルト60で校正されているものもあります」
さらに……
「RD1503のSBM20-1は“Co60”で構成されているため、今回の事故では“Cs”が多いので、表示された値に0.772をかける」
RD1503は“RADEX_RD1706”の下位機種。もしかするとRD1706もそうなのではないか。きっとそうに違いない。

0.15×0.772=0.1158

先入観にとらわれず、あくまでもニュートラルに正しい判断をしたいともがいている。だが、知らず知らずに心穏やかになれる情報だけを拾ってしまう。未だ喉の奥に微かないがらっぽさが残っているのだが、これで今夜は、この部屋に漂っているかもしれない得体の知れぬ「何か」を気にすることなく、ゆっくりと眠れるのかもしれない。

“DoseRAE2”と“RADEX_RD1706”と、それぞれのサブカテゴリを作った。M.A.P.after5におけるこれらの記事は、線量計の正しい評価や使い方について説明するためのものではない。放射性物質の専門的な知識なんか全く持っていなかった人間が試行錯誤している記録を綴る連載ブログである。
 ⇒“DoseRAE2”について
 ⇒“RADEX_RD1706”について
きっと、誰の役にも立たない、僕だけの「フクシマ」の記録。

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《9月20日(火)》
大震災から194日目……
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これで全部。もう新しい実のつく気配はない。

せめて水くらいは、安全そうなものを。
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これ、輸入の水。安いのである。
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このところ話題にしてはいないが、我が家の書斎の線量は相変わらず0.10~0.12μSv/hあたりである。原因不明も変わらずである。

原発事故以来、なかなか過激な発言で物議を醸す火山学者の早川由紀夫氏の連発ツイッター。

「土曜日の郡山ロックフェスは0.35マイクロで1万5000人。きのうの東京デモは0.13マイクロで2万7000人。郡山のイベントを被ばくの面から批判するなら、東京でも批判せねばなるまい。」
「郡山イベントの主催者側は放射能をずいぶん気にしていた。対策もとった。さて、東京デモの呼びかけ人(大江さんたち)は、デモ参加者の被ばくについてどう思っただろうか。なにかしたのだろうか。」
「まさか、東京は放射能に汚染されていないの政府・テレビ・新聞の言い分を鵜呑みにしているのじゃあるまいな。」
「自分の家が火事になっているのに、いままさに燃え広がっているのに、消火することをせず、他者に向かって決まり文句の火の用心を呼びかけているように私にはみえた、きのうのデモ。」
「「残念ながら確実に被曝を防ぐ方法はないのです。それよりも原発をやめて放射能の元を断つ方が早い。」 めちゃくちゃでずさんな論理。これじゃだめだワ。大江健三郎(ただし肥田舜太郎を引用)」

僕は、0.12μSv/hの部屋で寝ているわけで……。
東京の野外が0.13μSvなら、それはほぼ原発由来に違いない。とすれば確かに吸い込んでの内部被曝が心配? 一方、書斎の0.12μSv/hが原発以前からのものならば内部被曝の可能性は低い?

さて、わからない。

しかし、いずれにしても0.13μSv程度の線量を危険だと言い、その数値の中での反原発デモを批判するのは、何とも奇を衒った発言に思えた。昨日のデモには、色んな思いを抱え、様々なリスクを考えた上で参加を決めた人たちもたくさんいたのではないか。0.13μSvが本当に危険と判断するのならば、2万7000人よりはるかに数が多いであろう何も考えずに街をうろつく若者たちに警告を発した方がよろしいのではと思ったのである。そんな若者たちは、今日も明日も街をうろつくであろう。

そこで早川氏にメッセージ(Twitter用語では「リプライ」というらしい)を送ってみた。
【この日の僕のツイッター……】
8:30
@HayakawaYukio 原発を止めることと今の汚染は別問題。デモに集まった人たち、原発を止めれば今の汚染問題も片付くなんて誰も思っちゃいない。早川由紀夫氏が、ひとりひとりの人間の顔を想像してみることを敢えて拒否している理由はなんなのでしょうか。


すると先方からもメッセージが届いた。
「初めの2文と3文目がつながりません。」
評判とは違い、実に丁重なお返事である。(竹田圭吾とはえらい違いだ。)

そこで再び……
9:15
@HayakawaYukio 返信感謝。言い換えてみます。デモに参加した人たちひとりひとりの思いを敢えて想像しないことによって、今の汚染を直視せず将来の原発を云々する烏合の衆が行ったデモとの批判が可能になる。それはホントに「敢えて」なのか、ありがちな「落し穴」か、興味あり。


早川氏からすぐにメッセージが届いた。(今度は「メンション」という奴で)
「どちらも違う。ひとりひとりの思いを想像したつもりです。いや、想像だけでなく、私はきのう午後、新宿と原宿で観察を実施しました。(限られた数ではあったが)ひとりひとりの顔を見ました。対象を観察したうえでの解釈です。」

ほう、早川氏も0.13μSvの中にいたわけだと思いながら(僕も「メンション」で)……
9:27
つまり早川さんが昨日見た人たちは、どうやら今の汚染現状を理解していないように見えたということですか。RT @HayakawaYukio 対象を観察したうえでの解釈です


3分後(「リプライ」で)……
「大多数がそのようにみえました。」

確かに、そう見えても不思議ではない。そんなことはよくあることだ。しかし、ひとりひとり人間がそれほど一律に単純なわけも無い。「デモに参加した人たちひとりひとりの思いを敢えて想像しない」という最初の僕の印象は、案外当っていたのではないか。
9:39
@HayakawaYukio 僕は昨日デモを気にしながら、新宿近くで60~70年台を思い出すアングラ芝居を観て、そのあとは飲み屋で0.08μSv/hを表示する線量計を机に置いて、汚染を気にせずツマミを食いながら長期移住するためにどこの国がいいか、かなり本気の話をしていました。

さすがに、これには早川氏からの返信は無かった。

昨日のデモの参加人数が何人だったとか、なぜマスコミは昨日のデモを報道しないのかとかでツイッターが賑っている。
9:42
デモ何人の食い違い。沖縄では基地反対集会でお馴染み。そして不毛な論争が始まる。どちらが正確かの議論。しかしいつも反対派の発表が受入れ派の発表より多い。正確さってなんなのだろう。

少し冷静さを装って呟いてみたのだが、結局デモの参加人数を話題にするありがちな呟きになってしまった。僕も「烏合の衆」である。

早川氏のツイッターの方は、デモ批判のやり取りが続き、そして……
「きのうのデモ呼びかけ人5人のスピーチを聞いた。このデモはたしかに「原発いらない」デモであって、フクシマ事故による深刻な汚染をなんとかしようとする目的のものではなかったと判断した。」
「別の言い方をすれば、この呼びかけ人たちは、フクシマ事故はこのままやりすごせると楽観している、になろう。」

なるほど独自である。だからフォロワーも増える。しかし、なんかおかしいと感じる。やっぱり「原発を止めることと今の汚染は別問題」なのだと思う。でも、もうメッセージは送らなかった。あんまり普通過ぎるから。
それにしても、東京の線量の話はどこへ行っちまったんだろう。

早川氏で味を占めた僕は、ツイッターで質問してみた。
11:27
参考にお聞かせください。食物の危険性は日本中どこにいても程度の差こそあれ同じ。貴兄は0.12μSv/h(α・β線は計測されないわけですが)の東京は避難すべき場所だとお考えですか?


ありがたく回答を頂いた。
「年齢と食べるものによるでしょう。空間線量だけでは何とも。ただその5倍なら、移住を。(ただ、移住できない事情がある人は多い。そこを考慮せず強制的?に移住を言う人は、ある意味無責任。)海外で難民化するより、一番はこの国を(完全に元には無理でも)マシにすることでは?」
つまり、0.12μSv/hは絶対に大丈夫という線量ではないということか。聞きたいのはそこだけだったのだ。今の日本、分かり合えるはずの人たちがバラバラに分断されている。



娘(と勝手に決めたのさ)と一緒に、久しぶりに鹿島田へ。稽古を見て、それから……
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(ミズノタクジ氏が書いた記事から黙って盗んだ画像)
その記事はこちら……
 ⇒“超電磁劇団ラニョミリの公式ブログ”の記事
で、報告は後日ね。頼朝どの(タクジちゃん)、ちょっと待っててね。でも、そちらの本番までに書けるかな、自信なしだけど。

なお、「見参(げざん)」とは、鎌倉時代、御家人が将軍に謁見して臣従の意を示すことである?


《9月19日(月)》
大震災から193日目……
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かわいいこいつは放射線とは無関係です。これはほぼ間違いない。つまり去年も一昨年も、同じような実が生りましたから。

【この日呟いたこと……】
8:04
九月十九日 あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。 あした、めんど なさいばんしますから、おいで んなさい。とびどぐもたないでくなさい。山猫拝

原点に戻ろう……
原点は懐かしく、そして楽しきこと……


【今日の宇夫方路】

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 ⇒琉球舞踊専用ブログ記事へ

その後……
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報告は宇夫方さんから後日。


【今日の高山正樹】
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娘の(と、勝手にそういうことにした)横澤有紀から「S席とA席でどちらがよろしいでしょうか?」とメールが来たから「普通でいいよん」と返信した。そしたら「できるならば早めに来て並んでくださった方がいい、A席は一番後ろなってしまうとうわわわってなってしまいます」ということなので、少し早めに行って、ちょっと危なさそうなおじさんたちの列の後ろに並んだ。
すると後ろから声がする。「こ、こ、ここ、こ、ここは、と、とと、当日券のれ、れ、列ですか、か」
そこで僕は「さあ、知らん」とつれない返事をしてみたのだった。
続く……
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智内さんが哲っちゃんと新宿で会うというので、向かった。
哲っちゃんは僕の顔を見るなり「太ったね、だめだよ」と言った。
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続く……


11月10日木曜日: 演劇と居酒屋の関係

《8月17日(水)~18日(木)》
ここをステージにして芝居やったらおもしろそうだな。
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登戸の、とある居酒屋の、フロアの一角にある漁船を思わせるボックス席である。

しかし店は満席に近い。たくさんの客が飲み食いしている。例えばこのような店の店内でわざわざ芝居をやる経済的なメリットは全くないだろう。余裕のあるオーナーが面白がってくれれば話しは別だが、しかし観客に集中力を要求する芝居は、客に酒の量を減らし箸を止めるよう要求する。それを避けるために、軽いコントや音楽に近づけてしまえば、それはもう芝居ではない。言ってみれば、芝居と酒は、どうにも食べ合わせが悪過ぎるのである。

芝居を既成の劇場以外の空間で上演しようとする試みは、60年代からずっとあった。だがそれで儲かったなんてハナシは終ぞ聞いたことが無い。というより、彼らの目的は金ではなかったわけで、魅惑的で刺激的な磁場を作り、そこで挑戦的で破壊的な事件を創出することが、たぶん時代の思索的実験だったのだ。俳優は、全ての常識と対峙した犯罪者であり得た。そして自足していた。

ひとたび、例えば劇場(店)の利益とか、町の活性化などという健康的な方針に芝居屋が協力しようとすると、純粋に劇的な要素たちは、そうした方針には無関心になろうとする。そして、劇場や街との関係が希薄になっていく。今の、多くの舞台がそうである。
確かに、その法則を逆手に取って、劇場や街を有機的に脚本に取り込むことが出来れば、違う展開がありうるのかもしれない。しかし演劇と場の関係の濃密性と、その一般化・簡易化とは常に相反するのであるから、純演劇的満足と経済性は常に反比例することになるわけで、それに俳優がどこまで耐えられるのか、つまりそれはどのように質を保つのかと同義なのだが、きっと課題はそこらあたりにある……。

全てはミステリー。
(高山正樹)


この日、M.A.P.の経済をひとり支える宇夫方女史は、受注先の会社で、朝からじっとPCの前に座っていたらしい。

【文字通りM.A.P.after5的報告】
S社のOさんが企画した勉強会が編集部の6階で行われました。同じ仕事を受注している4社のうち3社の担当者が出席。そのうち1社は大阪の会社で、豊橋で仕事をした時に御一緒した方でした。
長い研修の後、会社近くの居酒屋で懇親会がありました。
この業務のS社の担当は女性が多いのですが、飲みに行くことはほとんどないそうです。忙しすぎるのではないかしら。
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今度は個人的な飲み会しましょうとお誘いしたら「ぜひ!」というお返事。今年中にお誘いしたいものです。
(宇夫方路)


「これから河岸変えて、忠兵衛に行こうと思ってるんだけどね」
「行く行く」
「女性の担当者も一緒?」
「まさか」
「そうだよな」
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このソーキ、うめえ。
かつて、つかこうへいはプロ野球がライバルだと言ったが、現代の演劇のライバルは居酒屋やレストランのような気がする。

日が変わって0時17分。
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左から、宇夫方路、忠兵衛のご主人、神野美奈実海浩気
企みは、犯罪の匂いがするほうが面白いと僕は思うのだが。

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《8月25日(木)-2》
午後1時過ぎ、ツイッターから流れてきた情報……
「稲田公園、2.1μSv/h汚泥、探り当てちゃいました。市が早速コーンとテープできっちり隔離されました。今回、とても迅速に対応いただいています。しばらくすると市の計測隊が来られるそうです。」
稲田公園は、自宅の最寄り駅から多摩川へ向かって数分のところにある。

【思わず呟いた】
12:35
ついに我が家の近く

そして僕は「探り当てちゃった人」の“呟き”をフォローすることにした。

百聞は一見に如かず、僕は事務所から車で現地に向かった。
川崎市多摩区菅稲田堤の稲田公園。
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市営プール管理棟脇の汚泥から比較的高濃度(1.7μSv/h)の放射線量が出たらしい。確かに立ち入り禁止の処置は講じられてあったが、その理由については何の表示もなかった。
公的なモリタリングポストと同じ、地上1mくらいの距離で計ってみた。
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僕のオモチャは0.08μSv/hの値しか示さなかった。全く問題のない数値。もう汚泥は処理されたのか。これでは計れないβ線が問題なのか、あるいは1mが遠いのか。

やがて「市の計測隊」と思しき方々が到着して、なにやらゴソゴソと始めている。
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やがて、側溝を開けて調べ始めた。
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その脇を、何もしらない若い母親が、半裸の子供を抱えて通り過ぎた。
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プール目当ての親子がやってきた。
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「あら、今日はお休みなんだってさあ、また明日にしよう」
そう言った母は、すぐ傍の人工のせせらぎで、子供に暫らく水遊びをさせていた。

人影は少ない。でも、それだけに、遊んでいるひとりひとりの子供が気に掛かる。
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でもきっと、「探り当てちゃった人」がきちんと調べていらっしゃるに違いない。だから子供たちは大丈夫だ。親も過度に心配する必要はない。出来る人がそれぞれ自分の眼で確かめて情報を発信していくこと、それはいいことなんだとあらためて思った。なぜ国にそれができないのか、考え続けている。

なお「探り当てちゃった人」のツイッターのアカウントは“@suzusuzu9527”、小5と小1の父親だという。フォローしたあと、放射線についていくつか質問をさせて頂いたのだが、ひとつひとつに丁寧な回答をして下さった。

【追伸】
翌26日の東京新聞朝刊。
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「汚泥から1kg当り16,500Bqの放射線セシウムを検出」
セシウム137の半減期は30年である。汚泥をどこへ持っていこうが変わらない。


《8月21日(土)》
あの大震災から164日目……
宇夫方女史は川崎市幸区の小倉神社のお祭りで踊っている。
琉球舞踊専用ブログの記事
M.A.P.after5には“川崎市”のカテゴリがあるのだから、こっちでも何か書かなければと思うのだけれど、さてどうしようかなと考えている。
《アーカイブ》
  ⇒雌花と小倉神社の夏祭り(2009年8月22日)
  ⇒琉球舞踊専用ブログの記事(2010年8月22日)
2010年の時は、M.A.P.after5の方には全く書かなかった。文字通り“後の祭り”。

【この日呟いたこと……】

16:54
一切塾など行かず高校と大学に入り、大学は3年の時にたった一社だけ受けた会社からあっさり内定を貰った息子と、一人京都で最低限の仕送りで学生生活を続ける娘。親がなくても子は育つ、というか、親があっても子は育つというか、誇りと、そして感謝。

17:00
親が子供を思う心なんて、そんなナイーブな話じゃない。様々な情報を自分なりに調べ、分析すればするほど、事態は切迫している。3月末に開いた家族会議を再び開こうか。そして西へ、南へ、の方策を本気で練ろうかと思うのだが、しかし……。僕には家族すら動かす力がないのだ。

17:27
雨に濡れバイクでバイトに向かう息子とすれ違う。内定を貰った息子に移住を勧めても、将来の生活と、彼女と、友達のために彼は拒否するだろう。わかった。何年か後、お前が結婚を考え、子供を作りたいと思った時、また相談しよう。だがそれまで、息子ともども移住できる力を持ち続けていられるかどうか。


そして“後の祭り”にならなければいいのだが……


文部科学省が公表している全国のモリタリングポストの放射能濃度一覧を見ることができるサイトがある。
 ⇒http://atmc.jp
最近ちっとも動きがなかったので、しばらく見に行くことはなかったのだが、久しぶりに覗いてみた。すると……
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東京は新宿。
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なるほど、一昨日のあの雨の夜か。
0.08μSv/h、数値としちゃァたいしたことはない。しかしやっぱり気持ちが悪い。そして、何度でもいうが公式に計っているのはγ線のみ、問題のα線とβ線は埒外。

ある程度予測できているはずなのに、政府(あるいは官僚?)は、事前に予報を発表することはしない。なぜなら、我々は国家のために統計的な死を背負わされた棄民だから。

一昨日のデータをいくら眺めていても“あとの祭り”である。


《8月18日(木)~19日(金)》

【呟いたこと……】

あの大震災から161日目……

※“測ってガイガー!”というサイトに、ある場所の放射線量が報告された。
16:30
0.14μSv/h、息子が生まれた時に住んでいた場所だ。但しRADEX RD1503という機種が正確なのかどうか……


※菅直人応援ツイート発見。「菅直人は、震災以降、大変な激務だった。そして必死に国民へ脱原発を呼びかけても、周囲からは罵詈雑言ばかり。泊原発稼動は止めるために菅直人のフォローを」といった主旨。僕は思わずリツイートした。
16:44
福島県知事、東京でトップセールス。「風評被害」と「安全」の連呼と実食パフォーマンス。なぜ数値を言わないのか。食べる食品の全てが暫定基準値の半分だとしら、総量は恐ろしい数値に。自分で被曝量を管理しなければならない国になったんだよ。


あの大震災から162日目になった……

※川崎市中原区の平間公園内にあるゴミ置き場で毎時0.9マイクロシーベルトを記録。市はこの場所を15日から立入禁止に。
2:03
世界が呆けた日本人を軽蔑している。いっこうに喉の痛みが消えない。しかし僕には日本を棄てる力がない。


※ある人のツイートをRTした。こんな主旨の呟き。「最近のぼくのTwitterを読んで、暗い気持ちになりたくないから反原発のことばかり書くなという人がいる。しかし、事態は僕らが考えているレベルを遥かに超えている気配だ」

※泊3号機の営業運転開始を北海道知事が容認、地元町村も同意した。実は4月に政府がある規則を作ったのである。「原発で発電しなければ、金は出さない」
2:31
「原発で発電しても、金は出さない」という規則作ったらどうなるんだろう。

※補足:そうなればきっと泊3号機は動かないだろう。つまり、原発の稼動容認は民意なんかではない。北海道民は恥ずかしくないのか。

※上杉隆がこんなことを言ったらしい。「放射性物質は外部放出してないと東電は言ってるけど、福一カメラ見てたら夜中に水蒸気出してる、あれベントじゃないの?」
8:29
川下り転覆事故の責任を声高に叫び続けるTV。


※「今朝から線量上がってるみたい。何かあったのか。神奈川だけでなく茨城も東京も」とか、「今日の雨は危ない!東京・神奈川・茨城・埼玉の環境放射線数値が、雨の降り始めとともに跳ね上がっている」とか……
14:44
あっちからもこっちからも線量上昇の情報。GSでバイト中の息子に電話。「雨に濡れちゃったか?」「そりゃあ……」「若いんだから……気をつけろ」「わかった」。しかし、何をどう気をつけろと言えばいいのか。


※ヒタヒタと、目に見えない「何か」に取り囲まれていくような恐怖。ただ、この現実感の欠如は、深夜のB級ホラー映画のようだ。しかし、眠れぬ夜が明けても逃れられずにいる。
こんな時はきっと、一昨日のように、この薄暗い書斎から脱出して、実際に放射能の雨に打たれてしまえば開放されるに違いないのだ。殆どの人々がそうであるように。
書斎に閉じ籠る僕の目には、街を闊歩する全ての人々が、刹那主義者に映るのである。



何日ぶりかの事務所。
ゴーヤーの葉が……
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去年は、こんなに早く、こんなことなんかにならなかったのに……


早く、街へ出よう。雨だけれど。いや、雨だからかな……


《10月7日(金)-2》

川崎……
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早稲田……
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鉄筋だからといって、線量が高いわけではないらしい。
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新宿駅で、亘さん見っけ!
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全ては後日……


9月16日金曜日: 結局収穫して食うのか

《9月16日(金)-1》
大震災から190日目……
昨日からはじめた事務所の外の空間線量測定。
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0.07μSv/h……
昨日より0.02高い値、これがいったい何を意味するのか。

収穫。
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やはり気になって、室内も調べてみた。
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昨日より0.01高い。よくわからん。

僕は、食べようと決意した。
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作ったものを食べずに廃棄するという決断が如何に難しいか、よく分かった。土の表面のγ線を測定して、それでたいした数値は出なかった。
 ⇒「安価」の線量計でできること【DoseRAE2】
それだけの曖昧な「安心」で、食べることにしたのである。

事務所も変わりつつある。
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健康ゲームを、また始めようと決めた。
空間に漂うα線とβ線核種は確かに気にはなる。だが、現状それを恐れて体を動かさないほうが、僕の場合、確実に死期が早まると判断した。
手始めに、線量計を持って、歩いて自宅まで帰ることにした。
線量計は0.1μSv/hから0.12μSv/hくらいをフラフラする。だがこの線量計は揺らすと正確に測れない場合がある。だから気にしないで歩く。

多摩川の橋の真ん中に東京都と神奈川県の境がある。そこで立ち止まって、しばしジッと線量計を見つめていた。すると数値は、やがて下がって0.08μSv/hに落ち着いた。
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橋を過ぎて、右に折れる。あの多摩の横山と多摩川の間を歩くのである。
途中、電気工事をやっていた。通り過ぎて、ふと思い立って振り返って写真を撮った。
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関電工か。東京電力系の企業らしいが、大きな会社だ。

数日前のことである。自宅に青い作業服を来た男性がチラシを持って営業に来た。家の周りの木の枝の剪定をするという。
「木の葉に付着した放射線の測定も一緒にするってことにしたら、結構仕事入るんじゃないの」
と、半ば僕は本気で提案してみた。
「そういう方が結構いらっしゃいます。あの、この作業着、見るかたが見ればすぐ分かることなんですが、実は東電の下請け会社なんです。いつもは電線に掛かる木の枝などを処理する仕事をしているのですが、あれ以来仕事が来なくなってしまって……」
「つまり、原発処理にお金がかかるってこと?」
「そうなんです。で、私たち、こういう仕事ができるもんですから。でもなかなか東電関係には厳しい方が多くて、放射線の測定なんてとんでもありません。」
「あなた方のような会社の人たちが声を上げたら、何か変わるかもしれないのにねえ」
「そうかも知れませんねえ」
たぶん、彼らには放射線を測る資格も技術もない。また、もし仮に高い線量と分かってしまえば、勝手に伐採して処理するなんて出来なくなるのだろう。低線量だったとしても、少しでも汚染されていればゴミとして捨てることを、きっと市民が許さない。つまり、放射線を測らないことで彼らの仕事は成立しているのだ。

また僕は歩き始めた。左側に広がる森。
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ここがずっと気になっていた。低い森だが、北からの風が当たって、ここにたくさんの放射脳を撒いたのではないか。
 ⇒http://lince.jp/hito/wasurete…
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0.08μSv/h……
結局、こんな線量計で、目に見えぬ敵を追い詰めるなど、どうやら不可能らしい。

「ネットの喧騒がウソなのだ。そんなものに惑わされることなく、安心して暮らせばいい。線量計が示す値が、そう語っているのだから」

そんな言葉を信じてしまえば、とっても気楽だろうなと思いながら、僕は歩き始めたのだ。

と、聞こえてくるこの喧騒は……
アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、蜩(ひぐらし)、そいつらが一斉に鳴いている。こんなおかしなことが今まであっただろうか、と、一生懸命に数十年間の経験をたどってみるのだが、思い出そうとすればするほど、音というひ弱な記憶は錯綜し、とうとう耳鳴りと全く区別がつかなくなってしまったのだ。

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高山正樹 Masaki Takayama
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