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昼間の三線の稽古を終えて、だいぶ早いけれど、まあいくらでも時間は潰せるだろうと事務所を出た。

若い頃、下北沢ではずいぶん遊んだが、ロフトがあったなんて知らなかった。まずはロフトまで行ってみようと、トボトボ歩き始めた。そうか、だいぶはずれにあるんだな。30年前、下北沢もここまで賑やかではなかったから、こんなところまで来ることはなかったんだな。

と、「高山さん」と声がする。あ、智内さんだ。
「今まだリハやってるところ」

開演まではまだだいぶ間がある。ロフトの近くの居酒屋に入ることにした。
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斉藤哲夫さんに会わせてというお願いが、こんな早く実現するなんて、智内さんに感謝感謝だ。
智内好文氏と高山正樹

そして会場へ……
下北沢ロフト、35周年記念ライブ。
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鈴木雄介によるカンペ盗み撮り。
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カンペのアップ。
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そして……
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終演後……
サンディエゴアニマルパーク?何かのメッセージなのかな。
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米国カリフォルニア州サンディエゴ郊外にある世界最大級のサファリパーク。広大な敷地で動物たちが放し飼いにされている。
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古いレジスター。いまだ現役。
古いレジスター

そして……

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事務所で仕事をしていると、あさやさんから電話が入った。
「今日の2時から4時まで、体、空かないか」
新百合ヶ丘の昭和音大で古屋和子さんとあさやさんのトークショーがあるらしい。なんでも古屋さんが琵琶を持ってきているとのこと。
北校舎の5階。
へえ、こんなホールがあったんだ。ラ・サーラ・スカラというコンサートホール。
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連続講座の第4回。
「心より心に伝うる~ストーリーテリングの力」
今回の語る人(ゲスト)は古屋和子さん。武順子さんの師匠で、チラシにはこんなふうに紹介されていた。
1947年京都市生まれ。ストーリーテラー。早稲田小劇場を経て、観世栄夫氏に師事。水上勉氏の「越前竹人形の会」「横浜ボートシアター」等で活躍した。その後は近松作品、説経節、泉鏡花作品などのひとり語りを行い、ここ20年ほどは、北米先住民など世界のストーリーテラーたち交流をふかめ、優れた語りや民俗音楽、絵本などの紹介につとめる。
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聞く人はふじたあさや氏。トークショーの前に古屋さんの語りを聞く。
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まずは近松門左衛門の「曽根崎心中」道行の場面。その後も「平家」などいくつか。予定の時間を大幅に超えて殆ど古屋和子独演会の様相、トークに残された時間は30分くらいになってしまった。

さて、ストーリーテラーとは何なのか。物語る人ということだが、いったいどう説明したらよいのだろう。朗読と物語ることとは何が違うのか。どうやら古屋さんは、ストーリーテラーとは、語るべきものを抱えて物語る表現者だといいたげである。

しかし、ならば「語るべきもの」とは何なのか。

古屋さんは言う。日本人は出自を聞かれても、たいがい親の出身地ぐらいしか答えられない。しかし例えばアメリカインディアンなどは、そういう時、自分のルーツを何代も遡って語り始めるのだと。
つまり「語るべきもの」とは、祖先の長い歴史の中で培われてきた自らも属する文化の記憶の総体と、それに対する祈りとでもいうべきものなのだろうか。

かつて古屋さんは、師である観世栄夫氏から、「上手くなったが悪くなった」と言われたという。その意味が古屋さんにはずっと理解できなかった。ざくっとハナシを端折ってしまうが、その壁を、古谷さんは「意味」でもなく「情緒」でもなく、「息」で克服しようとしてきた。

自分の話になるが、僕は学生の頃、歌舞伎研究で著名な今尾哲也氏から、「がっぽう」という芝居を通じて、台詞を息によってコントロールすることの重要性を教わった。呼吸は生理である。だから役者は無意識のうちに楽をして気がつかない。「止める」「吸う」「吐く」、呼吸を意識して操ることは極めて面倒な作業だが、それをしなければ碌な台詞など喋れない。
以来、古典を演ずる者にとって、息とは、古の言霊を復活させるために必要な、黄泉の国から吹いてくる風のようなものだという感覚が、ずっと僕にはあった。

「日本人は語るべきものを持っていない。沖縄とアイヌにはそれがあるけれど……」
ふじたあさや氏は、そう古屋さんに問いかけた。さすがふじたあさや氏、核心を突いた問いだと思った。さて、古屋さんは何と答えるか。
「そんなことないですよ。例えばおじいさんなら子供の頃の話をすればいいんです。みんなそれぞれ伝えたいことがあるでしょう、それを語ればいいんです。この本を読んで聞かせたい、それだけでもストーリーテラーなんですよ」
あさやさん、してやられたな。もう予定の時間。これ以上突っ込んだら終わらなくなる。
「なるほど、そういうことね。誰もがストーリーテラーになれる。大いに日本人も語れということだね」
「そうですよ」
僕としてはだいぶ残念な結末であったが致し方ない。
「しかし、昔はあなたのことを、ちょっと朗読の上手い役者がいるくらいに見ていたが、でもその頃のあなたの朗読は、どうだ!っていうような朗読だったねえ。それがずいぶん変わった」
「少しはよくなりましたか」
「うん、よくなった。変わるもんですねえ」
「そうですか、よかった、少しは私も成長したんですね」
「今日はたくさんの刺激的な話、ありがとうございました」

つまり、ただ語りたいという理由だけで「平家物語」が語れるわけはないということなのだ。自分が本当に語りたいものとして「平家物語」を語ることの困難さを、僕は思っていたのである。

世の朗読好きの方々、古屋和子さんのポジティブな結論に騙されてはいけません、ということかな。

それにしても、僕の琵琶の件はどうなっているのだろう。

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2月16日水曜日: 大倉正章さんです

何しろ、after5ですから、通常はあんまりこういう記事は書かないのですが、昨日の今日だったのでつい……

観世桂男さんが座付き作家を務める岸野組の役者、大倉正章さんです。
大倉正章さん
M.A.P.ではたくさんの役者さんが仕事をしてくれていますが、大倉さんもそのひとりです。

神野美奈実さんって知ってる?」
「知ってますよ、でも、もう十何年も会ってないかな。あの頃、美奈実ちゃんは……」
その先は内緒。

だからさ、芝居の世界は狭いってことだってば。


天気予報では夜から雪らしい。迷ったが、やっぱり自転車で行くことにしました。
旅僧の道行きの音楽が仕上がっていました。でもねえ……
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川崎絵都夫さんは、大変に著名な作曲家です。坂本龍一氏と仕事をしているなんていったら喜びそうな連中が僕の周りにも結構いそうだな。



あ、そうだ、因みに来る3月13日、狛江の「中央公民館のつどい」で、小生この“安里屋ゆんた”を三線弾いて唄うのです。いずれそっと告知しますけどね。そうか、その日は市民劇の稽古がある日だから、市民劇のお仲間はいらっしゃることはできませんねえ。残念。僕、申し訳ございませんが稽古、お休みさせてくださいませ。

2月1日の稽古の記事で書いたことなのですが、山口昌男氏が難しげに論じていたことをを噛み砕いてもう一度。
この世ならぬ者に対する行為の「かたち」は「呪文」か「歌」か、はたまた「詐術」、時には「食べる」だ……、というハナシです。なんのことかというと、つまり、呪文を唱えるとか歌を歌ったりとか、そういう日常生活に入り切らない行為によってのみ、あの世の住人と交流できるのだ、ということですかね。そうした異界の存在を呼び寄せる行動を、山口先生は「磁気を帯びた行為」と呼ぶ。

さてね、川崎絵都夫先生(僕より年下ですが、これ、暴走族と沖縄では絶対なんですよ、だから会ったらまず干支を聞く)の音楽は、それはそれは素敵なのですが、果たして古の霊を呼び出す磁気を帯びたような曲なのかどうか……

なんだかさ、今まで僕がなんだかんだとここで書いてきたことが、音を立てて崩れていくような。

それにしても琵琶はどうなるのでしょう。一応ね、語り担当とは言っても、僕、山猫合奏団の一員なのです。作り物の張りぼてでエアー琵琶ってわけにはいかないのです。それがはっきりするまで、私、市民劇のチケットを知り合いに宣伝することに、どうしても積極的にはなれないのです。

関さーん、一ヶ月で人様にお金頂いて聞いていただける琵琶の演奏なんて、無理ですよーん。

絵都夫くん。早いとこ音楽全部作曲したまえよ。

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今年も5月の連休中に、新百合ヶ丘で「アルテリッカしんゆり芸術祭2011」が開催されます。
 ⇒アルテリッカしんゆり2011公式ホームページ
 ⇒“山猫合奏団”の案内ページ

“山猫合奏団”は3年連続の参加となりました。
今年は新作“オツベルと象”を上演いたします。新しいスタイル、なんとジャズっぽい雰囲気の山猫合奏団を体験していただきたいと思います。
※なお前半は“山猫合奏団”の原点「仔象ババールの物語」を久々に白石准のピアノ、高山正樹の語りでお届けいたします。

日時は5月1日の日曜日
今年もちょっと早いのですが午前11時開演です。
会場も昨年と同じ小田急線新百合丘駅北口スグ……
昭和音大北校舎第一スタジオ改めスタジオ・リリエです。
 ⇒山猫合奏団Official_Site
 ⇒山猫合奏団Official_Blog

そのチケットが2月1日より販売開始となりました。
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料金は2,800円です。全席指定ですので、お早めにご予約・お買い求めくださいませ。
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また今年の“アルテリッカしんゆり”では、特別参加事業として川崎市民劇が上演されます。

《川崎郷土・市民劇》
「枡形城 落日の舞い」

現在の川崎市多摩区にある生田緑地内に、かつて枡形城を築いたといわれる武将、稲毛三郎重成を描いた物語です。
この舞台に高山正樹が出演することになりました!
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 ⇒アルテリッカしんゆり2011HPの案内ページ
アルテリッカしんゆりのチラシ及びホームページには向ヶ丘遊園にある多摩市民ホールでの公演しか掲載されていませんが、20日と21日には川崎市教育文化会館でも公演があります。

2011年5月です。多摩市民館にて、6日金曜日夜6時30分開演7日土曜日8日日曜日昼2時開演。また川崎市教育文化会館では20日金曜日夜6時30分開演21日土曜日昼2時開演で計5ステージです。
こちらは全席自由。料金は大人2,500円(当日券は3,000円)学生さん以下1,000円です。
 ⇒川崎郷土・市民劇「枡形城・落日の舞い」のホームページ
 ⇒公演詳細のページ

山猫合奏団は象二篇。市民劇では高山正樹は旅の僧を演じます。
というわけで象と象と僧。5月の川崎は「ぞう」だらけ。

山猫合奏団、市民劇、どちらのチケットも下記のお問合せフォームよりご予約・ご購入いただけます。お名前、ご連絡先、ご希望の公演名、日付、枚数をご記入の上、お申し込みくださいませ。
 ⇒山猫合奏団のHPのお問合せフォーム
またお電話・ファックスでも受付いたします。
[TEL]03-3489-2246(株)M.A.P.(エムエーピー)担当:宇夫方(うぶかた)
[FAX] 03-3489-2279
 
たくさんの皆様のお越しを心よりお待ちしています。

高山正樹 Masaki Takayama
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