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《9月9日(金)》
大震災から183日目……
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昨日の朝、見落とした子供。
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しゃぼん玉飛んだ、屋根まで飛んだ、屋根まで飛んで、壊れて消えた……

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川崎の新百合ヶ丘へ。
待っている間に、駅前にて。
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切れたもの、繋げるために……。
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たとえこのまま消えてしまったとしても、魅力的なミステリー。

なんでもいいから、時々写真撮って送りなさい。それで、父は安心するのだから。
食べるもの、気をつけるんだよ。

そうして、一枚の画像が届いた。
今日の鴨川。「鴨川デルタ」と一言だけ注釈がついていた。
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【この日呟いたこと……】

17:22
「死の町」発言がなんで不穏当なの?この国、狂ってきたらしい。

17:37
国が決めた暫定基準値を安全とするか否かは個人で判断すべきもの。数値を示さず、ND(不検出)なんて誤魔化す現状で、福島を応援しよう的な販売促進企画には首を傾げるが、そこで買うも買わぬも個人の勝手。しかし抗議した人たちを「心無い」と評したフジTVのニュースのコメントは酷かった。

17:48
何年も前からスーパーに勤めていた友達が賞味期限や産地偽装は業界の常識だと言っていた。息子は、あるスーパーを抱える会社に就職内定したのだが、会社の人から同じことを言われたという。「でも、うちは絶対にやらないって言っていた」という。全てさらけ出さなければ、再生なんかきっとない。

18:00
では本題です。来年、琉球新報社主催の琉球古典芸能コンクール三線の部の新人賞に挑戦することにしました!あー、言っちゃった!僕、安冨祖流です。課題曲は伊野波節。しぇんしぇいは新城亘先生、あー、ほんとに言っちゃった。知ーらねっと。

18:07
なんだか自分の呟きに自己嫌悪。やっぱり140字って、苦手なようです。

22:16
懸命に勉強し、自ら考え、何が分かり何が分からないのかが見えてくると、確固たる覚悟が生まれます。それは芝居も三線も原発も同じことだという気がしてきました。今日、ふじたあさや・新城亘両先輩と話をしてそう思ったのです。ふたりとも原発の話なんかしなかったけどね。




【おまけ】
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特に意味はなし。



7月25日月曜日: 夜は“コザ物語”

《7月25日(月)》
あの東日本大震災から137日目……
那覇、栄町“うりずん”の2階にて、構成打ち合わせ。
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オーナーの土屋さんに感謝である。
こんなったら、“うりずん”のカテゴリを作らないわけにはいかない。
因みに、「うりずん」とは……
 ⇒「うりずん」についての薀蓄

“うりずん”と新城亘先生の深い関係をそこはかとなく匂わせる怪しげな看板。
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詳細は後日。


夜はコリンザの3階にあるあしびなー劇場へ。
“コザ物語”の千秋楽なのである。
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今回、早めに沖縄入りしたのには、これを見る目的があった。結果的に、そのおかげで“チョンダラーの歌”の詰めを沖縄でやれることになったわけで、もしそうじゃなかったらと考えるとちょいと冷や汗である。
“コザ物語”については、あちこちから色々な噂が耳に入っていた。ところが、幕を開けてみれば大変評判がいいのだという。連日満員で、当然お金を払ってくださるお客様が優先、消防法が厳密に適用される劇場なので、もう席に余裕がないらしい。「当日、空きがあれば見れるのですが」と事務局。そこで、調光室からでもいいからなんとかならないかなあと、演出のふじたあさやさんに連絡を入れてみた。
「わかった、受付に言っておく」

以下後日。

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新生M.A.P.未来に向けての出発です。

玉城流喜納の会 関東支部
宇夫方路初公演
をぅどぅい・うた・しまくとぅば・ひやみかち!
東日本大震災被災地支援チャリティー公演

いよいよ明日です!
皆様のお越しをお待ち申し上げています。


null 宇夫方路 

日時:2011年6月4日(土) 昼の部 2時開演 夜の部 6時開演
   (※いずれも開場は30分前)
会場:成城ホール
料金:前売り3,000円 当日3,500円

出演:宇夫方 路
    玉城流喜納の会
    喜利の会
    喜琉の会
    玉城流喜納の会関東支部関りえ子琉球舞踊研究所
    M.A.P.琉球舞踊教室
    厚木カルチャー琉球舞踊
解説:新城 亘(知る人ぞ知る三線博士)
特別出演(チェロ演奏):大島 純(山猫合奏団・東京奏楽舎)

【地謡】
歌・三線:野村流古典音楽保存会 水谷亮介・野村香司
      安冨祖流弦聲会 西村 勉・川崎仙子・持田明美・平沢千秋
筝:琉球筝曲興陽会関東支部 山崎千鶴
笛:沖縄横笛協会 宮良政子
胡弓:安冨祖流弦聲会 持田明美
太鼓:光史流太鼓保存会 具志 忍

【スタッフ】
構成:関りえ子
舞踊監修:伊波正江
うちなーぐち指導:國吉眞正(喜多見で沖縄語を話す会)
舞台監督:池尾秀雄(加藤事務所)
照明:坂本義美(龍前正夫舞台照明研究所)
音響:渡邉禎史
着付・結髪:玉城流喜納の会・玉木流からじ結い喜瀬教室東京支部

総合プロデュース:高山正樹
制作:(株)M.A.P.

※当日、ロビーにて、又吉健次郎氏が製作したジーファー(かんざし)と房指輪を展示いたします。
 

※またM.A.P.が楽天市場などで扱っている沖縄関連商品なども販売いたします。
 ⇒楽天市場沖縄map

主催:をぅどぅい・うた・しまくとぅば・ひやみかち!公演実行委員会
後援:沖縄コンベンションビューロー
    琉球新報社
    沖縄タイムス
    岩手日報
    沖縄芸能連盟
    東京沖縄県人会
    東京琉球舞踊協会
    (株)厚木カルチャー
協力:玉城流喜納の会

なお、本公演はたくさんのM.A.P.縁の方々の御協力・御支援に支えられて実現できることになりました。皆様には深く深く感謝申し上げます。

M.A.P.after5情報には御協力頂いた方々のカテゴリがたくさんあります。よろしければどうぞそれらの記事をお読みくださいませ。
 ⇒[subcate.龍前照明]
 ⇒[subcate.新城亘]
 ⇒[subcate.山猫合奏団]
 ⇒[subcate.東京奏楽舎]
 ⇒[subcate.喜多見で沖縄語を話す会]
《プログラムにメッセージを頂いた方のカテゴリ》
 ⇒[subcate.大城立裕]
 ⇒[subcate.又吉健次郎]
 ⇒[subcate.ふじたあさや]
《プログラムに広告を頂いたお店のカテゴリ》
 ⇒[subcate.魯園菜館]
 ⇒[subcate.スナックぎま]
 ⇒[subcate.酒菜]
 ⇒[subcate.中む食堂]
 ⇒[subcate.鳥力中央研究所]
 ⇒[subcate.忠兵衛]
 ⇒[subcate.ななしん屋]

なお、カテゴリのない皆様やお店については、あらためて別途記事にてご紹介していく予定です。
皆様、ありがとうございました。

間もなく、幕が開きます。

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5月22日日曜日: 影武者が欲しい

《5月22日(日)》
あらためて、東日本大震災から73日目……
6月4日の公演のリハーサルを、新百合ヶ丘の麻生市民館の和室で行った。地謡付きである。
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今回の地謡にはM.A.P.三線教室の先生であるお二人も参加。奥から、シーサーズの持田明美さんと川崎仙子さん。そしてやはりシーサーズの平沢千秋さん(手前)も特別に加わることになった。どんなにライブ活動を頻繁にやっていたとしても、地謡ができる機会なんて、滅多にないことなのだ。
 ⇒シーサーズのライブ記事

音響をお願いした渡邉禎史さん山脇葉ちゃんと一緒に来てくれた。
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その他に、本日は三線の水谷亮介さん、笛の宮良政子さん、そして舞台監督の加藤正信さんが来てくださった。

あれ、これ市民館の明日の施設利用状況の掲示板なのだが……
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こんなのあるんだ。でも、あさやさん、日本にいないはずなんだけど。さてはふじたあさやには影武者がいたのか。どうりであの年齢で同時に3本も演出を抱えてやっていけるわけだ。みんな不思議がっていた秘密がようやくわかった。

しかし、市民劇を演出していたふじたあさやは、「あさや第何号」だったのだろうか……

因みに、俺はたったひとりだ!
……と叫びたくなった理由は、6月4日の公演が終わったら告白します。
あはは……


カテゴリ: 川崎市
《5月8日(日)》

袖だよ。
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東日本大震災から59日目だということを忘れないようにしていたら、大切な台詞を言うのを忘れた。
「あれに見ゆるは枡形の城跡」
いい台詞なのにねえ。

終演後、ふじたあさや氏と楽屋の通路ですれ違った。
「すんません、いい台詞、抜かしました」
「自覚してんのか」
「もちろん」
「あれでお客はどこのハナシだかわからなくなった」
嘘ばっかり、まさかそんなこたあない。オイラは「ガハハ」と笑っておいた。
「その前の和歌、テレコになっちゃって、アレって考えてたら……」
「知ってるよ」
「ブホホ」

今日は満員で当日券の発売ストップだって。ふーん。

なんじゃ、この喧騒は!
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右下に顔半分写ってるのが稲垣さんで、そのお隣のお隣のお隣が萩原みどりさん。年齢は、わかりません。Aキャストの老女・侍女頭八重さんです。
その向こう側でひとり(ふたりか、三人か)冷静な目をされているのが井口恵子さん。里の女すえを演じました。
NewFaceプラス2名。累計48人、役名+スタッフ紹介は34名1団体+10名。

平井ちゃん、こんな写真、撮ったっけ?
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それにしてもタクジが邪魔だ……
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これで帰ればいいものを……

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《5月4日(水)》
東日本大震災から55日目……
今日も“アート市 in アルテリッカしんゆり”に出店。
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西岡美幸さんの作品も販売中。
“ピクニック”~仲良し親子の幸せ時間~
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そうだよなあ、去年は美幸ちゃん、遊びに来てたんだよなあ。
 ⇒西岡美幸さんのお土産でParty!
バラ売りはしません。だって家族は一緒じゃなきゃいけないから。この作品を見ていると、なんだか涙が出てきます。いろんなことを考えてしまう今日この頃。

小生はこの日も腐れワゴンRに商品を積んでアート市会場に届け、いったん喜多見の事務所に車を置きに行き、それからまた出掛けました。


小田急線、向ヶ丘遊園駅徒歩10分くらい。多摩市民館。仕込みの日。
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こら佐々木進仁!雪駄はいいけど裸足はダメだ!靴下でもいいから履きなさい。どうして誰も注意してやらないんだ。彼はただの仕込みの手伝い要員じゃないんだぞ。他に変わりのいない大切な役者なんだ。怪我したらどうするんだ。
(偉そうに人のことは言えないが……)
なんかあったら相手役が泣くぞ!

その相手役はエステティシャン、楽屋にて只今フェイスマッサージ中。
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「いやん、撮らないで」と横澤有紀

有紀ちゃん、お肌スベスベ、美しくなったところで、会館正面にある“とんかつ八向”で御食事。
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カメラを向けるとあごを出す横澤と指2本立てる神野。どっちも条件反射。

制作の関さんの奢りです。
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関さんはたいがいいつもこんな顔。
みんなこの顔に騙される?

僕は照明さんのお手伝いをしようかなとやってきたのですが、龍前さんの若者たちに労わられて(足手まとい?)、無駄飯食って早々と退散することにしました。

喜多見へ戻り車で自宅へ。書斎で仕事。夕方また車で出発、その際、菅の薬師堂付近でSさんを目撃しました。(市民劇関係の方々への業務連絡です。小さな車ですが乗せてさし上げようかと思ったのですが、何故か緊張して声が出ずにスルー……) 
だってアート市の会場へ行かなきゃなんないんだもんねーっと。

今日は花田さんと日高さんが店番をしてくれました。感謝感謝。
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売れ残った商品などを積んで喜多見に戻って荷物を降ろし、すぐに再度市民館へ向かう。役者全員6時ロビー集合という舞台監督からの指示だからね。しかし「何のために集まらなきゃいけなかったの?」という長老たちの声チラホラ。結果的に姿を見せなかったSさんは大正解でした?
大丈夫かな、足の裏の皮(業務連絡です)。

というわけで、こういう時は飲むのです。

一昨日よりさらに眠たい海浩気……
起きろ!海浩気

一昨日よりは自然な笑顔の神野美奈美……
笑うな!神野美奈美

やっぱり笑わないミズノタクジ……
笑え!ミズノタクジ
(※だんだん酔ってくる感じをピンボケ具合で表現してみました。)

お疲れ様、いよいよですね。
平井智美・山田育代・石山海
(※山田育代さんは元「唐組」にいたらしい。龍前照明のピンちゃんは第七病棟の照明さんで唐十郎とはかなり親しい。育代さん、ピンちゃんのこと知らないかなあ……)

この日、隈本吉成さんと僕の「ふじたあさや評」は、奇しくもピッタリ。それについては、市民劇関係の暫定記事を全て仕上げたうえでお話いたしましょう。

「きっせいさん、お疲れさまでした」
「おう~、おつかれさ~ん、明日ね~」(雰囲気出てる?業務連絡……)
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NewFaceなーし。
本日は徹底的に楽屋落ちのハナシでお送りしました。

あー、肋骨がひどく痛むのです、うーん……


《4月14日(木)~15日(金)》
市民劇の稽古。
時間になってもあさやさんが来ないので……
連絡用の白板に……
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あさやさんの似顔絵を書いてみた。
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貴重な一枚……
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なぜ貴重なのか、その訳(ワケ)はいずれ書く。

稽古が終わると居酒屋へ。
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勿論、僕は飲まない。車だもんね。緑茶で腹ガボガボ。最近飲みすぎだから、まあいいんじゃないのと言い聞かせている。

そのうち、東日本大震災から36日目になった。それなに、みんな帰らない。どうやら小生の車をアテにしているらしい。でもそんなに乗れないよ。どうすんだよ。

登戸駅前にて。
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なんか、おかしくねえか……。
NewFaceはゼロ。


《4月10日(日)》
日曜日は昼間から市民劇の稽古なのである。

春眠暁をおぼえず……
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稽古のことは後日書くとして……

今回の出演者全員を稽古後の居酒屋だけで御紹介し尽くそうというのが当初の目論見であったが、2月24日以来計画は停滞している。そろそろ初志貫徹の見通しが怪しくなってきた。
そこで、本日からはボチボチシラフの方々にも御登場いただこうということにした。

まず、暁をおぼえてないのが演出のふじたあさや氏である。決して酔って寝ておいでになるわけではない。

稽古場の外で。
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右の福留千惠さんはすでに御紹介済み。
左の女性がNewFaseの長門綾子さん。綾子(こちらは役名です、あやこしい、じゃない、ややこしい)の妹、後に畠山重忠の妻となる時子役。彼女も中西和久さんが主宰する京楽座の女優さんである。お子さんがお生まれになったばかり(体系維持は大変、でもそれが女優の仕事、え?いえ福留ちゃんと較べてるわけではありません。たまたま並んでる位置がいけないんです)なので、なかなか飲み会にはいらっしゃれない。

さて、今日はこの後、京楽座でお花見があるとのこと、お誘いを受けたので、帰り際、ちょっと寄らせていただくことにした。

いいところに稽古場があるなあ。羨ましい限り。
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そうなんだよなあ、春なんだよなあ。
どうかしらん、恋する乙女って感じ……
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神野美奈実さんでした。
みなみちゃん、年いくつ?

市民劇のメンバーも結構参加。
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では、役名紹介の続き。
右奥で、いまにもイチゴを頬張らんとしていらっしゃるのが島貫晶子さん。島貫さんの役は里の女はな。おいくつかは存じ上げません。右端で演出助手の丸尾氏に詰まらなそうな感じでビールを注ごうとしているのが橋田芽衣子さん、主人公重成の娘、嘉子だよん。こんな画像じゃ可哀相だね。
というわけで……
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タクジ、邪魔だな。
では……
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本日のNewFaceはあさやさんと芽衣ちゃんの2名。累計で29名となった。役名+スタッフ紹介は18+2名。

芝居の世界って、実に理不尽な世界なのである。ここに平等なんてものは存在しない。もし娘が女優になりたいなんて言ったら、僕は徹頭徹尾反対する。

そんな世界で生きてきた人たち。
この師弟は、かなり全うな部類です。
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だいたい二人とも酒飲まないもんなあ。

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《2月27日(日)》

《高山正樹の報告》
朝、事務所でちょいと仕事して、9時、みんなが出勤してくるころに自転車で鹿島田へ。10時から市民劇の稽古なのである。
それについては後日。
(だからさ、順番に書くってば……)

夕方まで稽古なのだが、高山正樹は午前中で失敬した。今日は3月13日の“つどいコンサート”に向けての合同稽古があるのだ。仕掛け人としては、どうしても参加しておかなければならない。
市民劇の稽古を早退して、M.A.P.合同稽古に遅刻して参加、まるでふじたあさや氏みたいだなあ……

《宇夫方路の報告》
3月の3週目の日曜日は三線教室の日ですが、その日、川崎先生のご都合が悪くなって、その振り替えの稽古を、遡って今日やることにしたのです。そして会場を押さえたのですが、そしたらなんと3月13日のつどいコンサートの会場となる狛江中央公民館のホールが空いていました。ラッキー。

そこで、せっかくだから、と、琉球舞踊と沖縄語のメンバーも交えて、合同練習をやろうということになりました。
本番当日は「場当たり」なんかやっている時間はありません。ぶっつけ本番です。また、30分しか持ち時間がないので、段取り良く進行させなければなりません。みんな素人ですから、不安が一杯。だから今日は貴重です。どんなところでやるのか、広さはどのくらいなのか、確認しておけば、少しは安心できますから。

午後1時。川崎先生も到着。三線のメンバーは、舞台の上での並び順を決め、川崎市民劇の稽古を早退してきた高山氏も加わって本番のように練習をしました。

3時からは踊りのメンバーと沖縄語のメンバーが合流してのリハーサルです。
三線のメンバーが並んでいる舞台の前に平台を置いて、その上で踊ることになっているのですがと、今日はその台がありません。どのくらいの幅があるかがよくわかりません。狭かった場合のことを考えて、それでも大丈夫なように踊りの体系を変えました。舞台経験の少ない人たちの発表会では、こういう危機管理が重要なのです。

司会は沖縄語のメンバーがウチナーグチでやります。三線と踊りのみんなはチンプンカンプン、そこで、どこでどんなことを話しているのかをみんなに説明しました。

後は本番を待つばかり? いえいえまだまだ練習が必要みたい。みんな頑張れ!



事務所で仕事をしていると、あさやさんから電話が入った。
「今日の2時から4時まで、体、空かないか」
新百合ヶ丘の昭和音大で古屋和子さんとあさやさんのトークショーがあるらしい。なんでも古屋さんが琵琶を持ってきているとのこと。
北校舎の5階。
へえ、こんなホールがあったんだ。ラ・サーラ・スカラというコンサートホール。
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連続講座の第4回。
「心より心に伝うる~ストーリーテリングの力」
今回の語る人(ゲスト)は古屋和子さん。武順子さんの師匠で、チラシにはこんなふうに紹介されていた。
1947年京都市生まれ。ストーリーテラー。早稲田小劇場を経て、観世栄夫氏に師事。水上勉氏の「越前竹人形の会」「横浜ボートシアター」等で活躍した。その後は近松作品、説経節、泉鏡花作品などのひとり語りを行い、ここ20年ほどは、北米先住民など世界のストーリーテラーたち交流をふかめ、優れた語りや民俗音楽、絵本などの紹介につとめる。
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聞く人はふじたあさや氏。トークショーの前に古屋さんの語りを聞く。
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まずは近松門左衛門の「曽根崎心中」道行の場面。その後も「平家」などいくつか。予定の時間を大幅に超えて殆ど古屋和子独演会の様相、トークに残された時間は30分くらいになってしまった。

さて、ストーリーテラーとは何なのか。物語る人ということだが、いったいどう説明したらよいのだろう。朗読と物語ることとは何が違うのか。どうやら古屋さんは、ストーリーテラーとは、語るべきものを抱えて物語る表現者だといいたげである。

しかし、ならば「語るべきもの」とは何なのか。

古屋さんは言う。日本人は出自を聞かれても、たいがい親の出身地ぐらいしか答えられない。しかし例えばアメリカインディアンなどは、そういう時、自分のルーツを何代も遡って語り始めるのだと。
つまり「語るべきもの」とは、祖先の長い歴史の中で培われてきた自らも属する文化の記憶の総体と、それに対する祈りとでもいうべきものなのだろうか。

かつて古屋さんは、師である観世栄夫氏から、「上手くなったが悪くなった」と言われたという。その意味が古屋さんにはずっと理解できなかった。ざくっとハナシを端折ってしまうが、その壁を、古谷さんは「意味」でもなく「情緒」でもなく、「息」で克服しようとしてきた。

自分の話になるが、僕は学生の頃、歌舞伎研究で著名な今尾哲也氏から、「がっぽう」という芝居を通じて、台詞を息によってコントロールすることの重要性を教わった。呼吸は生理である。だから役者は無意識のうちに楽をして気がつかない。「止める」「吸う」「吐く」、呼吸を意識して操ることは極めて面倒な作業だが、それをしなければ碌な台詞など喋れない。
以来、古典を演ずる者にとって、息とは、古の言霊を復活させるために必要な、黄泉の国から吹いてくる風のようなものだという感覚が、ずっと僕にはあった。

「日本人は語るべきものを持っていない。沖縄とアイヌにはそれがあるけれど……」
ふじたあさや氏は、そう古屋さんに問いかけた。さすがふじたあさや氏、核心を突いた問いだと思った。さて、古屋さんは何と答えるか。
「そんなことないですよ。例えばおじいさんなら子供の頃の話をすればいいんです。みんなそれぞれ伝えたいことがあるでしょう、それを語ればいいんです。この本を読んで聞かせたい、それだけでもストーリーテラーなんですよ」
あさやさん、してやられたな。もう予定の時間。これ以上突っ込んだら終わらなくなる。
「なるほど、そういうことね。誰もがストーリーテラーになれる。大いに日本人も語れということだね」
「そうですよ」
僕としてはだいぶ残念な結末であったが致し方ない。
「しかし、昔はあなたのことを、ちょっと朗読の上手い役者がいるくらいに見ていたが、でもその頃のあなたの朗読は、どうだ!っていうような朗読だったねえ。それがずいぶん変わった」
「少しはよくなりましたか」
「うん、よくなった。変わるもんですねえ」
「そうですか、よかった、少しは私も成長したんですね」
「今日はたくさんの刺激的な話、ありがとうございました」

つまり、ただ語りたいという理由だけで「平家物語」が語れるわけはないということなのだ。自分が本当に語りたいものとして「平家物語」を語ることの困難さを、僕は思っていたのである。

世の朗読好きの方々、古屋和子さんのポジティブな結論に騙されてはいけません、ということかな。

それにしても、僕の琵琶の件はどうなっているのだろう。

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高山正樹 Masaki Takayama
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