4月23日木曜日: 文藝家協会訪問記
麹町の文芸春秋社ビルの中に、日本文藝家協会の事務所があります。御無沙汰なので、大城立裕先生の「ノロエステ鉄道」CD完成のご報告がてら、お邪魔しました。
⇒前回伺ったときのことをちょっこと書いた記事
前回も感じたことなのですが、ここにお邪魔すると、なんだかうれしくなるのです。
ここで働いている方々が、みなさん心底文学が好きで、そして作家の方々をとても尊重していらっしゃるという感じがひしひしと伝わってくるのです。まあ、となりの芝生は青かったという類の話なのかもしれませんが、役者の世界とはちょっと違うなあなどと、ひがんでみたくなるのです。
というわけで、ここにいると気分が緩んで、ついついいらぬ話をしてしまうことになります。
なにを喋ったのか、バラしちゃおう。
まずは去年来た時しゃべっちゃったこと。
私、高山正樹は、島尾敏雄氏の小説「出発は遂に訪れず」を、ふじたあさや氏が脚色した芝居に出演したことがあるのですが、その打ち上げの時のエピソードです。
島尾敏雄氏の奥様でエッセーイストの島尾ミホさんが、宮城まり子さんとご一緒にお芝居を観に来てくださいました。なぜ宮城まり子さんも御一緒だったのかというと、島尾敏雄氏と吉行淳之介氏が親友で、そんな関係でお二人も仲がおよろしかったようです。そして打ち上げの乾杯の際に、ミホさんが御挨拶をしてくださることになりました。
島尾敏雄氏は、終戦間近に奄美大島に配備された人間魚雷部隊の隊長でした。その時に、島の「おひーさま」であったミホさんと出会い、そして恋に落ちます。特攻隊としての出発命令がいつ来るのか、今日か明日かという極限状況の中で、二人の逢瀬は繰り返されます。ちなみに、僕はミホさんの父親、島で一番の名士という役どころでした。
このお芝居が上演された時には、もう敏雄氏も淳之介氏も亡くなられていましたが、お二人の、ミホさん宮城まり子さんそれぞれとの関係には、どことなく似通った感じがあるといえば、文壇に詳しい方ならご理解いただけると思います。
ミホさんは、御挨拶の最期に、御自分の肩にそっと手をやって、「ここに島尾がいて喜んでおります」とおっしゃいました。すると、並んで立っていらっしゃった宮城まり子さんが、やはり御自分の肩に手をやって、「ここに、吉行もおります」。お二人とも真顔なので、僕らは笑うことなどできず、みんな同様に、なんとなく背筋に冷たいものが走ったのでした。
てな話を面白おかしくしてみたら、パソコンを前に仕事をしていらっしゃった10人くらいの協会の皆様にも大受け、あれれ、皆さん、僕のはなし、仕事しながら耳をそばだてて聞いていらしたわけですな。登場人物4人のことをよくご存じであればあるほどおかしみのあるはなし、それがスウっと伝わっていく感じが、このエピソードをご披露する方とすれば、何とも気持ちがよかったのであります。
そして今日です。
いくつか興味深いお話を伺いました。
わりと大きな出版社でも、その売り上げにおいて、amazonでのそれが店頭販売の数を抜いてしまったというはなし。書店をぶらぶらして、これはと思うものを手にとって買ってみるということを、読者はしなくなった。みんなamazonにアクセスして、買うと決まっている本だけを買う、これでは新しいものが育たない、どんどん価値観が一元化している。こんなことでいいのでしょうか。
オーディオブックも大変厳しい、そんなことをお伝えしたら、いろいろと考えてくださいました。
老人介護の世界に、朗読サービスというものがあるのですが、今予算削減のあおりを受けて、御老人のために朗読サービスを頼みたくても、そこにまでお金を掛けられなくなってきたという状況なのだそうです。そこらあたりにビジネスチャンスがあるのかもしれない、しかし介護を受けるような方々は、音声だけではなかなか集中できないので、やはり視覚に訴えるものが加わる必要があるらしい。ということは、いよいよDVDかなとも思うのです。
僕は、「社長とは呼ばないで」で連載中の「朗読の形而上学」の中で、視覚障碍者がテキストを音声データにしたものを聞くということについてこんな話しをご紹介しています。
⇒「朗読の形而上学」連載第1回
要するに、感情を込めた表現は聞き手の想像力を却って阻害するのではないかということなのですが、今日は、ちょっと面白いことを伺いました。
「障がいのある方は、感情を込めた朗読を聞くと、意味が分からないのだそうですね」
僕は思わず聞き返しました。
「え? それは聴覚障がい者ではなくて視覚障がい者のことですか?」
「そうです。視覚に障がいのない方は感情が入っている方がいいらしい」
僕はうなりました。ここらあたり、なんだか研究しなければいけないことがたくさんありそうです。
それにしても、介護の必要な方だとか視覚障がい者の方々ばかりではなく、一般の方々に、どうしたらオーディオブックを売っていけばよいのか、なかなか多難であります。
協会の方は同情してくださいました。しかし同情されて嬉しがっている場合ではありません。
酔っ払って裸になってニュースになって、それでCD売れるんなら、逮捕されたってなんだって、いくらでも裸になりますよ。なんでしたら今ここで裸になって、消化器でも振り回してみましょうかねえ……
それだけは勘弁してくださいと頼まれました。
酔っ払ったら裸になる人、大概の会社にひとりや二人いませんか、といったら、うちにはいませんと笑われました。そうかなあと、事務所内を見回したら、皆さん各自御自分のPCのモニターに目をやったまま、クスクス笑いながら首を横に振っていらっしゃいました。あれ、また皆さん、僕の話に耳をそばだてていたわけね。
文藝家協会の皆様、大変お騒がせいたしました。
⇒前回伺ったときのことをちょっこと書いた記事
前回も感じたことなのですが、ここにお邪魔すると、なんだかうれしくなるのです。
ここで働いている方々が、みなさん心底文学が好きで、そして作家の方々をとても尊重していらっしゃるという感じがひしひしと伝わってくるのです。まあ、となりの芝生は青かったという類の話なのかもしれませんが、役者の世界とはちょっと違うなあなどと、ひがんでみたくなるのです。
というわけで、ここにいると気分が緩んで、ついついいらぬ話をしてしまうことになります。
なにを喋ったのか、バラしちゃおう。
まずは去年来た時しゃべっちゃったこと。
私、高山正樹は、島尾敏雄氏の小説「出発は遂に訪れず」を、ふじたあさや氏が脚色した芝居に出演したことがあるのですが、その打ち上げの時のエピソードです。
島尾敏雄氏の奥様でエッセーイストの島尾ミホさんが、宮城まり子さんとご一緒にお芝居を観に来てくださいました。なぜ宮城まり子さんも御一緒だったのかというと、島尾敏雄氏と吉行淳之介氏が親友で、そんな関係でお二人も仲がおよろしかったようです。そして打ち上げの乾杯の際に、ミホさんが御挨拶をしてくださることになりました。
島尾敏雄氏は、終戦間近に奄美大島に配備された人間魚雷部隊の隊長でした。その時に、島の「おひーさま」であったミホさんと出会い、そして恋に落ちます。特攻隊としての出発命令がいつ来るのか、今日か明日かという極限状況の中で、二人の逢瀬は繰り返されます。ちなみに、僕はミホさんの父親、島で一番の名士という役どころでした。
このお芝居が上演された時には、もう敏雄氏も淳之介氏も亡くなられていましたが、お二人の、ミホさん宮城まり子さんそれぞれとの関係には、どことなく似通った感じがあるといえば、文壇に詳しい方ならご理解いただけると思います。
ミホさんは、御挨拶の最期に、御自分の肩にそっと手をやって、「ここに島尾がいて喜んでおります」とおっしゃいました。すると、並んで立っていらっしゃった宮城まり子さんが、やはり御自分の肩に手をやって、「ここに、吉行もおります」。お二人とも真顔なので、僕らは笑うことなどできず、みんな同様に、なんとなく背筋に冷たいものが走ったのでした。
てな話を面白おかしくしてみたら、パソコンを前に仕事をしていらっしゃった10人くらいの協会の皆様にも大受け、あれれ、皆さん、僕のはなし、仕事しながら耳をそばだてて聞いていらしたわけですな。登場人物4人のことをよくご存じであればあるほどおかしみのあるはなし、それがスウっと伝わっていく感じが、このエピソードをご披露する方とすれば、何とも気持ちがよかったのであります。
そして今日です。
いくつか興味深いお話を伺いました。
わりと大きな出版社でも、その売り上げにおいて、amazonでのそれが店頭販売の数を抜いてしまったというはなし。書店をぶらぶらして、これはと思うものを手にとって買ってみるということを、読者はしなくなった。みんなamazonにアクセスして、買うと決まっている本だけを買う、これでは新しいものが育たない、どんどん価値観が一元化している。こんなことでいいのでしょうか。
オーディオブックも大変厳しい、そんなことをお伝えしたら、いろいろと考えてくださいました。
老人介護の世界に、朗読サービスというものがあるのですが、今予算削減のあおりを受けて、御老人のために朗読サービスを頼みたくても、そこにまでお金を掛けられなくなってきたという状況なのだそうです。そこらあたりにビジネスチャンスがあるのかもしれない、しかし介護を受けるような方々は、音声だけではなかなか集中できないので、やはり視覚に訴えるものが加わる必要があるらしい。ということは、いよいよDVDかなとも思うのです。
僕は、「社長とは呼ばないで」で連載中の「朗読の形而上学」の中で、視覚障碍者がテキストを音声データにしたものを聞くということについてこんな話しをご紹介しています。
⇒「朗読の形而上学」連載第1回
要するに、感情を込めた表現は聞き手の想像力を却って阻害するのではないかということなのですが、今日は、ちょっと面白いことを伺いました。
「障がいのある方は、感情を込めた朗読を聞くと、意味が分からないのだそうですね」
僕は思わず聞き返しました。
「え? それは聴覚障がい者ではなくて視覚障がい者のことですか?」
「そうです。視覚に障がいのない方は感情が入っている方がいいらしい」
僕はうなりました。ここらあたり、なんだか研究しなければいけないことがたくさんありそうです。
それにしても、介護の必要な方だとか視覚障がい者の方々ばかりではなく、一般の方々に、どうしたらオーディオブックを売っていけばよいのか、なかなか多難であります。
協会の方は同情してくださいました。しかし同情されて嬉しがっている場合ではありません。
酔っ払って裸になってニュースになって、それでCD売れるんなら、逮捕されたってなんだって、いくらでも裸になりますよ。なんでしたら今ここで裸になって、消化器でも振り回してみましょうかねえ……
それだけは勘弁してくださいと頼まれました。
酔っ払ったら裸になる人、大概の会社にひとりや二人いませんか、といったら、うちにはいませんと笑われました。そうかなあと、事務所内を見回したら、皆さん各自御自分のPCのモニターに目をやったまま、クスクス笑いながら首を横に振っていらっしゃいました。あれ、また皆さん、僕の話に耳をそばだてていたわけね。
文藝家協会の皆様、大変お騒がせいたしました。
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3月30日月曜日: M.A.P.で芝居をやるんだって?
作・演出 ふじた あさや
音楽 林 光
“無伴奏デクノボー奏鳴曲 ~宮沢賢治の夢のかけら~”
セロ弾きのゴーシュの、ゴーシュの役をやりたかった役者の話。
どうしてこれをやることになったのかとか、いつどこでどのようにやるのかとか、それらについてはいずれ詳しくご報告しますが、なんだか気味が悪いくらい、あっちこっちと関連しています。
その1。「セロ弾きのゴーシュ」
これについてはいまさら何も申し上げることはありませんよね。
⇒http://lince.jp/contents/gauche…
その2。「無伴奏」
夢丸さんと東京奏楽舎の第一回公演は、バッハの無伴奏から。これは、いろいろそれぞれ独立したメロディーが重なり合っていく、その始まりをイメージして企画したのです。
⇒http://www.ownmap.jp/rakugo/concert…
その2。「夢のかけら」
東京奏楽舎の第二回公演で、夢丸さんが口演される演目が、まさに「夢のかけら」なのです。
⇒http://www.ownmap.jp/rakugo/concert…
まるで、いろんなことを、無理やりこじつけたようにしか思われないような偶然の一致。
これはきっと、この上なく素晴らしいことが始まる予兆なのだと、信じることにしました。
音楽 林 光
“無伴奏デクノボー奏鳴曲 ~宮沢賢治の夢のかけら~”
セロ弾きのゴーシュの、ゴーシュの役をやりたかった役者の話。
どうしてこれをやることになったのかとか、いつどこでどのようにやるのかとか、それらについてはいずれ詳しくご報告しますが、なんだか気味が悪いくらい、あっちこっちと関連しています。
その1。「セロ弾きのゴーシュ」
これについてはいまさら何も申し上げることはありませんよね。
⇒http://lince.jp/contents/gauche…
その2。「無伴奏」
夢丸さんと東京奏楽舎の第一回公演は、バッハの無伴奏から。これは、いろいろそれぞれ独立したメロディーが重なり合っていく、その始まりをイメージして企画したのです。
⇒http://www.ownmap.jp/rakugo/concert…
その2。「夢のかけら」
東京奏楽舎の第二回公演で、夢丸さんが口演される演目が、まさに「夢のかけら」なのです。
⇒http://www.ownmap.jp/rakugo/concert…
まるで、いろんなことを、無理やりこじつけたようにしか思われないような偶然の一致。
これはきっと、この上なく素晴らしいことが始まる予兆なのだと、信じることにしました。
2月17日火曜日: 芸能花伝舎で“ゴーシュ”試演会
カテゴリ: M.A.P.縁の人たち
試演会の様子は、山猫合奏団のBlog記事をご覧ください。
しかし、「セロ弾きのゴーシュ」を一人で語るのは、やっぱり結構ハードですね。
本番中の画像、一枚だけご紹介。
子ども劇場のおばさまたちを悩殺する大島純…

ところで、芸能花伝舎は、M.A.P.と何かと縁が深いのです。
大島君を始め、東京奏楽舎のメンバーが所属する日本音楽家ユニオン、三笑亭夢丸さんが所属する落語芸術協会は、ここの2階にあります。また演出家のふじたあさや氏は、ここでプロの俳優のための朗読セミナーをやっています。“おきなわおーでぃおぶっく”で「対馬丸」の朗読を担当した菅家ゆかりさんも、ここでよく仕事をされています。
今日は、東京奏楽舎の菅野恵子さんと、菅家ゆかりさんが観に来てくださいました。おっと美女ふたりの写真、撮り忘れました。
そして、立川の朗読会に高山正樹をお誘いくださったお二人も、わざわざ足を運んでくださいました。こちらはちゃんと記念撮影。美男美女(?)。

河崎卓也さんと伊達裕子さんです。(河崎さんは花伝舎のワークショップによく参加されるのだそうです。)
お二人の輝かしき経歴は、お二人が参加する朗読ユニット“ことのは楽団・くぅ”のサイトをご覧ください。
⇒「ことのは楽団・くぅ」のサイトのメンバー紹介のページ
次回の朗読会も、よろしくお願いします。
(そういえば、朗読会のこと、記事に書いてませんね。当日の画像が届いたら、ご報告します。)
喜多見の事務所に戻って、魯園菜館にて食事。

ピースサインしているのはお店の女の子。中国の方です。あ、名前聞いてないや。今度聞かなきゃね。
しかし、「セロ弾きのゴーシュ」を一人で語るのは、やっぱり結構ハードですね。
本番中の画像、一枚だけご紹介。
子ども劇場のおばさまたちを悩殺する大島純…

ところで、芸能花伝舎は、M.A.P.と何かと縁が深いのです。
大島君を始め、東京奏楽舎のメンバーが所属する日本音楽家ユニオン、三笑亭夢丸さんが所属する落語芸術協会は、ここの2階にあります。また演出家のふじたあさや氏は、ここでプロの俳優のための朗読セミナーをやっています。“おきなわおーでぃおぶっく”で「対馬丸」の朗読を担当した菅家ゆかりさんも、ここでよく仕事をされています。
今日は、東京奏楽舎の菅野恵子さんと、菅家ゆかりさんが観に来てくださいました。おっと美女ふたりの写真、撮り忘れました。
そして、立川の朗読会に高山正樹をお誘いくださったお二人も、わざわざ足を運んでくださいました。こちらはちゃんと記念撮影。美男美女(?)。

河崎卓也さんと伊達裕子さんです。(河崎さんは花伝舎のワークショップによく参加されるのだそうです。)
お二人の輝かしき経歴は、お二人が参加する朗読ユニット“ことのは楽団・くぅ”のサイトをご覧ください。
⇒「ことのは楽団・くぅ」のサイトのメンバー紹介のページ
次回の朗読会も、よろしくお願いします。
(そういえば、朗読会のこと、記事に書いてませんね。当日の画像が届いたら、ご報告します。)
喜多見の事務所に戻って、魯園菜館にて食事。

ピースサインしているのはお店の女の子。中国の方です。あ、名前聞いてないや。今度聞かなきゃね。
1月28日水曜日: “アルテリッカしんゆり”の狭い世界。
川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカ)2009実行委員会の事務局の方が事務所にいらっしゃいました。
ということで、山猫合奏団のBlogで告知し、フライヤー(専門用語? チラシとパンフレットの中間みたいな感じのもの)の表紙も載せました。
で、そのフライヤーの中の、山猫合奏団が掲載されているところは、こんな感じです。

ちょっと見にくいですね。詳細はアルテリッカのホームページをご覧ください。
我々山猫合奏団の左上には、「人類館」を語る津嘉山正種さんの写真。それから、ふじたあさや氏御大が演出するお芝居ふたつ。
事務局の方がおっしゃっていました。
「ふじた先生はお忙しい方でなかなか……」
なかなか、どうなのでしょうか。
昨日のはなし。さかもっちゃんの裏話第一弾。
ある時、あさやさんから聞かれた。
「お前、どのくらい仕事がなくて耐えられる?」
「うーん、三日位無いと不安になりますかねえ」
「俺は3時間だ」
さかもっちゃん曰く、「ありゃ、泳いでないと生きていけないサメだね」
(この言葉には坂本氏の愛情がたっぷりとこもっておりました。そのあたり、決してお間違えのないように。)
そんなに忙しいのに、みんなの迷惑顧みず、あさやさんは舞台に立つらしい。
「あさやさんが出る芝居、坂本さん観に行くんですか?」
「あさやさん、何にも言わないから、俺、知らなかったことにする。」
話しは戻って、山猫合奏団の下には、あのひょっこりひょうたん島の、ひとみ座の人形劇。山猫合奏団と同じ会場で次の日公演。だから僕らの出番が終わると、そこではすぐさま、ひとみ座さんの仕込みが始まるわけです。
ひとみ座さんといえば、今日こんな案内が届きました。
人形劇でシェークスピアをヤル。なかなか面白いのです。

これはチラシ(「撒き散らす」が語源らしい)です。裏を見たら、照明のプランナーは坂本義美氏でありました。
要するに、狭い世界なのですというお話でした。
本日はこれまで。
(なお、簡易的に綴じたものは「パンフレット」。チラシのなかでも政治色の強いモノは「ビラ」というのだそうです。)
ということで、山猫合奏団のBlogで告知し、フライヤー(専門用語? チラシとパンフレットの中間みたいな感じのもの)の表紙も載せました。
で、そのフライヤーの中の、山猫合奏団が掲載されているところは、こんな感じです。

ちょっと見にくいですね。詳細はアルテリッカのホームページをご覧ください。
我々山猫合奏団の左上には、「人類館」を語る津嘉山正種さんの写真。それから、ふじたあさや氏御大が演出するお芝居ふたつ。
事務局の方がおっしゃっていました。
「ふじた先生はお忙しい方でなかなか……」
なかなか、どうなのでしょうか。
昨日のはなし。さかもっちゃんの裏話第一弾。
ある時、あさやさんから聞かれた。
「お前、どのくらい仕事がなくて耐えられる?」
「うーん、三日位無いと不安になりますかねえ」
「俺は3時間だ」
さかもっちゃん曰く、「ありゃ、泳いでないと生きていけないサメだね」
(この言葉には坂本氏の愛情がたっぷりとこもっておりました。そのあたり、決してお間違えのないように。)
そんなに忙しいのに、みんなの迷惑顧みず、あさやさんは舞台に立つらしい。
「あさやさんが出る芝居、坂本さん観に行くんですか?」
「あさやさん、何にも言わないから、俺、知らなかったことにする。」
話しは戻って、山猫合奏団の下には、あのひょっこりひょうたん島の、ひとみ座の人形劇。山猫合奏団と同じ会場で次の日公演。だから僕らの出番が終わると、そこではすぐさま、ひとみ座さんの仕込みが始まるわけです。
ひとみ座さんといえば、今日こんな案内が届きました。
人形劇でシェークスピアをヤル。なかなか面白いのです。

これはチラシ(「撒き散らす」が語源らしい)です。裏を見たら、照明のプランナーは坂本義美氏でありました。
要するに、狭い世界なのですというお話でした。
本日はこれまで。
(なお、簡易的に綴じたものは「パンフレット」。チラシのなかでも政治色の強いモノは「ビラ」というのだそうです。)
1月27日火曜日: 坂本さんと新宿で飲んだくれる。
チェ・ゲバラと金正男、ではありません。

サリーちゃんのパパでもありません。
キジムナーフェスタ(国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ)の照明総責任者、龍前正夫舞台照明研究所の大将、坂本義美さんです。
高山正樹は、坂本さんに大変世話になっています。役者だけではなかなか食えないわけですが、高山に娘が生まれた頃の生活は、ゴタブンに漏れず、とても厳しかった。そんな時期、照明スタッフの仕事をずいぶんとあてがってくださったのです。ご自分も元々役者でしたから、役者を続けているということに対してとてもリスペクトのある方で、龍前照明の現場には、隠れ役者が何人もいました。
同じ時期に沖縄にいれば一杯やろうなんていいながら、なかなかタイミングが合わず、そんならということで新宿で飲んだくれたのであります。
テーブルの上を見る限り、もう相当飲んでますね。いいちこは店の親父さんが坂本さんの顔見て、気利かせて持ってきた龍前照明の「ボトル」。みんな御免。飲んじゃった。
沖縄のこと、ふじたあさやさんのこと、なかなか面白い話が盛りだくさん、しかし簡単に公表できないことばかり。そのうち、さり気なく小出しにしてお話しします。
「なんだよ、役者やめちゃったの」
「いや、たくらんでますよ。その時は照明よろしく」
そうか、と、乾杯してるところを一枚。

でもグラス空じゃん。肴もないし……
この後、更に河岸変えて、さて、いったい何時まで飲んでたんだろうか。

サリーちゃんのパパでもありません。
キジムナーフェスタ(国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ)の照明総責任者、龍前正夫舞台照明研究所の大将、坂本義美さんです。
高山正樹は、坂本さんに大変世話になっています。役者だけではなかなか食えないわけですが、高山に娘が生まれた頃の生活は、ゴタブンに漏れず、とても厳しかった。そんな時期、照明スタッフの仕事をずいぶんとあてがってくださったのです。ご自分も元々役者でしたから、役者を続けているということに対してとてもリスペクトのある方で、龍前照明の現場には、隠れ役者が何人もいました。
同じ時期に沖縄にいれば一杯やろうなんていいながら、なかなかタイミングが合わず、そんならということで新宿で飲んだくれたのであります。
テーブルの上を見る限り、もう相当飲んでますね。いいちこは店の親父さんが坂本さんの顔見て、気利かせて持ってきた龍前照明の「ボトル」。みんな御免。飲んじゃった。
沖縄のこと、ふじたあさやさんのこと、なかなか面白い話が盛りだくさん、しかし簡単に公表できないことばかり。そのうち、さり気なく小出しにしてお話しします。
「なんだよ、役者やめちゃったの」
「いや、たくらんでますよ。その時は照明よろしく」
そうか、と、乾杯してるところを一枚。

でもグラス空じゃん。肴もないし……
この後、更に河岸変えて、さて、いったい何時まで飲んでたんだろうか。
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12月16日火曜日: 早稲田大隈講堂「人類館」にて
早稲田大隈講堂で行われた、沖縄のアマチュア劇団“創造”による「人類館」の公演に行きました。

公演の詳しい情報などはOfficial Brogの方に掲載するとして…
私たちは、ふじたあさや先生と大隈講堂前で待ち合わせました。
というわけで話しは横道に。
先日、新宿の紀伊国屋劇場へ青年座のお芝居「MOTHER」を観に行ったときに見つけたチラシ…

どうも写真は以前のものの使いまわしのようで、そこにはいらっしゃらないのですが、よく読むと、戌井市郎だ瓜生正美だという、生きながら既に伝説になってしまっているような方々のお名前に混ざって、ふじたあさやの文字が、それも演出とか脚本ではなく役者で参加しているらしい。まあ、基本的に出たがりだということは薄々感づいてはいたのですが、まさか…
というわけで、この日、ご本人に直接お伺いしてみたのです。そうしたら…
「見たの、ちらし…」
あら、ほんとだったんだ…
「30年ぶりかな、みんな楽しんでやってるよ」
ですって。
「今日も稽古してきたんだ。流山児もここに来るかもしれない」
流山児とは、もちろん流山児祥氏のこと。ショッキングピンクのチラシのパラダイス一座の「続々オールド・パンチ」という、なんとも怪しげな芝居の演出を担当。役者を含めたメインのメンバーで一番若い61歳というのだからおぞましい(?)。
この寒空に御高齢のふじた先生を立ちんぼにさせておくなどできるわけありません。ふじた先生になりかわり、高山正樹が流山児さんをお待ちしました。(結局、本日はいらっしゃいませんでしたが。)
我々は、津嘉山正種さんたちと打ち上げへ。

知念正真さん、幸喜良秀さん、津嘉山正種さんのスリーショットです。

津嘉山さんはそっと若者たちに語り始められました。
やがて…

明日は、おきなわおーでぃおぶっくの「人類館」の波音の録音が、朝早くからあります。どんなに立派な志があったとしても、まずはいいものを作ること、それが大切なことなのだと、改めて自らに言い聞かせて、我々は帰途についたのでした。
表現とはいかにあるべきか、熱く語られる津嘉山さんの姿に後ろ髪ひかれながら。


公演の詳しい情報などはOfficial Brogの方に掲載するとして…
私たちは、ふじたあさや先生と大隈講堂前で待ち合わせました。
というわけで話しは横道に。
先日、新宿の紀伊国屋劇場へ青年座のお芝居「MOTHER」を観に行ったときに見つけたチラシ…

どうも写真は以前のものの使いまわしのようで、そこにはいらっしゃらないのですが、よく読むと、戌井市郎だ瓜生正美だという、生きながら既に伝説になってしまっているような方々のお名前に混ざって、ふじたあさやの文字が、それも演出とか脚本ではなく役者で参加しているらしい。まあ、基本的に出たがりだということは薄々感づいてはいたのですが、まさか…
というわけで、この日、ご本人に直接お伺いしてみたのです。そうしたら…
「見たの、ちらし…」
あら、ほんとだったんだ…
「30年ぶりかな、みんな楽しんでやってるよ」
ですって。
「今日も稽古してきたんだ。流山児もここに来るかもしれない」
流山児とは、もちろん流山児祥氏のこと。ショッキングピンクのチラシのパラダイス一座の「続々オールド・パンチ」という、なんとも怪しげな芝居の演出を担当。役者を含めたメインのメンバーで一番若い61歳というのだからおぞましい(?)。
この寒空に御高齢のふじた先生を立ちんぼにさせておくなどできるわけありません。ふじた先生になりかわり、高山正樹が流山児さんをお待ちしました。(結局、本日はいらっしゃいませんでしたが。)
大盛況のうちに終演。


我々は、津嘉山正種さんたちと打ち上げへ。
知念正真さん、幸喜良秀さん、津嘉山正種さんのスリーショットです。
津嘉山さんはそっと若者たちに語り始められました。
やがて…

明日は、おきなわおーでぃおぶっくの「人類館」の波音の録音が、朝早くからあります。どんなに立派な志があったとしても、まずはいいものを作ること、それが大切なことなのだと、改めて自らに言い聞かせて、我々は帰途についたのでした。
表現とはいかにあるべきか、熱く語られる津嘉山さんの姿に後ろ髪ひかれながら。

8月22日金曜日: オーディオブックを聞く人は
“セロ弾きのゴーシュ”のジャケットデータを作ってくれた俳優のおーちゃんこと岡野友信君が、今回のオーディオブックCDでもデータ作成のお手伝いをしてくれました。
これでCDの制作に関して、こっちでやることは全て終わりです。
後は宣伝。これが難しい。
そのおーちゃんに
「ねえねえ、演出家のふじたあさやさんがとってもいい文章をホームページに書いてくれたから読んでみてよ」
と言ったら、おーちゃんは
「あんな字いっぱい書いてあったら読みませんよ。だいたい文字を読みたくない人がオーディオブックを聞くんでしょ、あの文章を読むような人は、オーディオブックなんか聞かないで、本買って読みますよ。」
おーちゃんにしちゃあなかなかもっともなことを言うじゃないかと、ちょいと呻った高山正樹は、なんだかいいこと思いついたらしく、ホームページ担当の佐々木君と何やら相談しています。
これもまたミステリーみたいですね…。
これでCDの制作に関して、こっちでやることは全て終わりです。
後は宣伝。これが難しい。
そのおーちゃんに
「ねえねえ、演出家のふじたあさやさんがとってもいい文章をホームページに書いてくれたから読んでみてよ」
と言ったら、おーちゃんは
「あんな字いっぱい書いてあったら読みませんよ。だいたい文字を読みたくない人がオーディオブックを聞くんでしょ、あの文章を読むような人は、オーディオブックなんか聞かないで、本買って読みますよ。」
おーちゃんにしちゃあなかなかもっともなことを言うじゃないかと、ちょいと呻った高山正樹は、なんだかいいこと思いついたらしく、ホームページ担当の佐々木君と何やら相談しています。
これもまたミステリーみたいですね…。
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8月20日水曜日: ふじたあさや先生からのお言葉。
カテゴリ: M.A.P.縁の人たち
「おきなわおーでぃおぶっく」に、ふじたあさや先生がお寄せくださったお言葉を掲載しました。高山正樹への過分な評価には、穴があったら入りたくなりますが、そう言って逃げてはいられない、身の引き締まる思いです。
また日本語の書き言葉と話し言葉の乖離についての御高論は、今後オーディオブックを考えていく上で大きな示唆を与えてくださるもので、大変参考になりました。ただただ感謝であります。
その他にも、あさや先生には来年5月の新百合芸術祭への山猫合奏団参加を決めてくださったり、またいくつか新しい「ミステリー」の種もいただいたりと、いくら感謝の言葉を並べても足りません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なお、「おきなわおーでぃおぶっく」のふじたあさや氏のお言葉の脇に、高山正樹が描いたふじたあさやさんの似顔絵をそっと貼り付けてしまいました。いずれあさやさんからお写真をお送りしていただくまでの暫定処置のつもりなのですが、このままでも悪くないかななんて思っています。ただ、あさやさんが何とおっしゃるか、なにぶんにも、あちらはOfficial Siteなので・・・
また日本語の書き言葉と話し言葉の乖離についての御高論は、今後オーディオブックを考えていく上で大きな示唆を与えてくださるもので、大変参考になりました。ただただ感謝であります。
その他にも、あさや先生には来年5月の新百合芸術祭への山猫合奏団参加を決めてくださったり、またいくつか新しい「ミステリー」の種もいただいたりと、いくら感謝の言葉を並べても足りません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なお、「おきなわおーでぃおぶっく」のふじたあさや氏のお言葉の脇に、高山正樹が描いたふじたあさやさんの似顔絵をそっと貼り付けてしまいました。いずれあさやさんからお写真をお送りしていただくまでの暫定処置のつもりなのですが、このままでも悪くないかななんて思っています。ただ、あさやさんが何とおっしゃるか、なにぶんにも、あちらはOfficial Siteなので・・・
» 続きを読む
8月15日金曜日: 国立劇場おきなわ「嵐花」公演情報

9月の13日と14日に「国立劇場おきなわ」で上演される「嵐花」のチラシです。
左下に「字幕表示あり」とあるのがおもしろいですね。
この公演時に、「国立劇場おきなわ」のロビーにて、大城先生のオーディオブックCDを販売させていただくのです。
大和にも唐にもない物言う踊り・・・、沖縄の近松門左衛門、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が、如何に組踊(くみおどり)を創作したか、その精神の内的世界を描いた戯曲です。
1988年、高山正樹は前進座劇場でこのお芝居を観ています。おもしろかったとか、感動したとか、そんな言葉では言い表すことのできない「おきなわ」の存在の重さを、その時、高山は感じたと言います。
高山の書斎に、その舞台が劇場中継されたTV番組の収録ビデオと、上演パンフレットが大切に保管されてあります。そのパンフレットには、贅沢にも大和の言葉に訳された台本が掲載されているのです。正確にいうと、まず大城先生は日本語(大和の言葉)で執筆され、それをうちなーぐちに翻訳されたのですから、翻訳される前の台本ということになります。
そしてさらにそのパンフレットには、高山と長く親交のあった舞台美術家の故西山三郎氏がスタッフとして一文を寄せて、大城先生の作品に参加できるうれしさと怖さについて書いていらっしゃいます。
それから20年の歳月を隔てて、まさか大城立裕先生とこんな仕事をさせていただけることになろうとは、高山には深い感慨があるようです。
そして今回、大城氏はふじたあさや氏に上演台本を送られていたのですが、それが届いた二日後に、偶然にも高山がふじた氏のお宅に伺い、後日大城先生にお許しを頂いてその台本をお借りしました。それもまだ高山の書斎にあります。これもまた、不思議なことです。
沖縄でこの記事を読まれる方がいらっしゃれば、9月、是非「国立劇場おきなわ」で、この公演を観ていただきたいと思うのです。
沖縄タイムスの又吉さん、当日、劇場で会おうね。一緒にあなたの生まれ島の沖縄のこと、勉強して、そうして私たちは、単純に感動しようね。それで、CDも買ってね。
(この記事は、高山正樹が、他人のフリして書きました。悪い癖です。)
「おきなわおーでぃおぶっく」Official_Blogへ転記
(チラシを大きくして見れます。裏を見れます。)
(チラシを大きくして見れます。裏を見れます。)
《追伸》
嵐花の小説版です。
8月 4日月曜日: ふじたあさや氏に頂戴した桃
ふじたあさやさんのお宅へふたりで伺った。
桃を切ってくださった。
ペロッと2×2個、腹の中に納まった。
お土産に、桃を3×2個と、しんゆり芸術祭への参加依頼と、お渡しして聞いておいていただいた「カクテル・パーティー」のサンプル録音に対してのダメ出しを頂戴した。

いよいよ、あさって、本チャンの録音である。
桃を切ってくださった。
ペロッと2×2個、腹の中に納まった。
お土産に、桃を3×2個と、しんゆり芸術祭への参加依頼と、お渡しして聞いておいていただいた「カクテル・パーティー」のサンプル録音に対してのダメ出しを頂戴した。

いよいよ、あさって、本チャンの録音である。
