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4月22日木曜日: 強制終了

“社長とは呼ばないで”風に。

手詰まりなわけではない。道は見えている。そして全ての道の門は開かれているのだから、八方塞がりというわけでもない。ただ、健康な手と足がたりない。

今朝、京都から戻って事務所に寄ったら、そんな感じ。
まずやらなければいけないことの10%くらいに手をつけて、おっともうこんな時間かと、あわててしんゆり公演のための稽古に向かう。

夜、事務所に戻ると、たくさんのやらなければいけないことをホッポリダシテ、事務所の明かりは全て消えていた。本当に足りないのは、若い足と右腕。

「僕の明日の予定はなんですか」
ふむ。記憶を司る海馬も足りない。

どうやら他人様を器官だと思っているのが間違い。
「まったく反対なのかもしれないよ。重要なのは機関に組み込まれたICチップの性能を見極めることだ」
なんだか、微妙にハナシが食い違ってねえか……

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コンビニでこんな缶ビールを見つけたので、こめかみあたりにある強制終了のボタンを長押しして眠ることにした。
仕事場で。
そして、自分の体がバラバラになっていく夢を見ている。
(高山正樹)

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我が家の近くにも、こんな桜の並木があったんだ。ちっとも知らなかった。何度も通っていたはずなのに……
なんて考えながら駅まで歩く。

去年の11月8日以来の新橋演舞場。
今日は猿之助演出の“四谷怪談忠臣蔵”

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こんな席。
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さらっとご報告をと思ったが、なかなかそうならないところがM.A.P.after5。
主役は4役を演ずる市川右近。以下、右近の演じた4役に限ってその関係をご説明しよう。赤字が右近の演じた役。

足利尊氏は新田義貞を滅ぼし将軍に任じられた。高武蔵守師直(吉良上野介)は足利尊氏の家臣で、塩治判官(浅野内匠頭)の奥さんに横恋慕している。新田義貞の亡霊は高武蔵守師直に乗り移り、あの有名な刃傷事件を起こす。新田義貞の息子は今では暁星五郎という有名な盗賊。
塩治判官の家臣である大星由良之介(大石内蔵助)を天川屋義平は支援する。
民谷伊右衛門も塩治判官(浅野内匠頭)の家臣の一人だったが、その母は高武蔵守師直(吉良上野介)に仕えていた。彼はこの度の事件は塩治判官の短慮だと塩治浪士(赤穂浪士)には加わらない。
民谷伊右衛門の女房はいわずと知れたお岩。お岩の父である四谷左門も塩治判官に仕える身。お岩の妹のお袖は塩治浪士(赤穂浪士)のひとりである佐藤与茂七の妻。お袖に横恋慕している直助権兵衛は、やはり塩治判官の家臣である奥田将監に仕えている……

分かりました?

学生時代、四谷怪談をやった。3時間を越える芝居。みんなでお岩さんの墓参りに行った。行かなかった出演者が、仏壇返しの稽古中に骨折した。僕は、はじめて金縛りというものを経験した。その時、お岩さんが胸の上に乗っていた。

降ってきた金の紙吹雪。
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あれ、なんか人が写ってる! 心霊写真?

なんだ、オレか。
僕は、霊の存在を全く信じません。信じないことにしている。現実は現実の中だけで解決する。あの世を担保して、この世を諦めるわけにはいかないのである。

高山正樹 Masaki Takayama
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