過去の投稿

あなたは現在 2011年3月 の投稿をご覧頂いています。

3月31日木曜日: 朝から呟いてみた

東北地方太平洋沖地震発生から21日目……

【この日呟いたこと】

※中島岳志という保守派の学者が「保守派の私が原発に反対してきた理由」と題したブログで「保守思想は『理性万能主義に対する懐疑』からスタートする」と述べる。
「人間はこれまでも、これからも永遠に不完全な存在で、その人間の理性には決定的な限界があります。どれほど人間が努力しても、永遠に理想社会の構築は難しく、世界の理想的なクライマックスなど出現しないという諦念を保守主義者は共有します」
ここまではいい。しかし、そこからの展開で決定的に袂を分かつ。
「だから、保守派は人間の理性を超えた存在に対する関心を抱きます。神のような絶対者、そして歴史的に構成されてきた伝統や慣習、良識」
それを読んで、僕は呟いてみた。
8:57
「理性万能主義に対する懐疑」には同意。しかしだからといってなぜ「理性を超えた存在」へ行くのか?絶対者の名の下に、どんなことがなされてきたかを何故考えないのか。


※中島岳志氏は、同じ記事で、さらにこう言う。
「あらゆる原発は、未来永劫、不完全な存在です。すべての原発は、『想定外』内存在です。だから今回のような事故は、必ず起こります」
「重要なのは、事故や故障が起こることを前提に、その利便性とリスクを天秤にかけて利用する英知とバランス感覚です。例えば、自動車は普遍的に事故を起こし続けます。日本だけでも年間約5000人の命が失われ、多数の負傷者が出続けています」
「しかし、私たちは自動車を放棄しません。それは、リスクの存在を前提として、そのリスクよりも利便性のほうが上回るという認識を共有しているからです」
これに対して、池田信夫という経済学者がツイッターで次のようにイチャモンをつけた。
「年間5000人を殺す自動車より、今まで死者の出ていない原発の方が危険だという根拠を知りたいね」
なんだか池田氏の物言いが下品だったので、僕はまた呟いてみた。
9:07
中島氏は利便性とリスクを比較した認識の共有を言っているのであって、単純に死者数を較べているわけではない。短い言葉だけでやり合って、原発は安全という印象だけが伝わっていく危うさ。


※池田信夫という人はいろいろと呟く。
「われわれの身の回りにある最大のリスクは、自動車とタバコ。それを人々が恐れないのは、マスコミが報道しないから。彼らが報道しないのは、商売にならないから」
「原発より自動車のほうがはるかに危険」

だから僕も、いろいろ呟いてみた。

9:28
昨年イラク戦争で死んだ民間人は4810人という発表。それが本当だとしたら年間5000人死ぬ日本の交通事故の方が悲惨?違うでしょ。自動車やタバコが原因で死ぬ人の数を引き合いに出して原発の安全性を云々するのもそれとどこか似ている。哲学がなさ過ぎる。

9:42
僕の15年前の腎臓癌の原因は不明。ただ唯一因果関係がありそうなのはヘビースモーカーだったこと。時々遠慮ない喫煙者に腹を立てることはあるが、煙草自体に恨みはない。別れた女みたいな感じ。でも原発は嫌。手が届かないから。原発は異界の悪魔。手が届かないのは別れた小悪魔も同じだけれど。


※また、別のハナシ……
19:32
4月3日の山猫合奏団チャリティーコンサートについて、最初の依頼はまず落ち着いて欲しいと断った。でもじっくり話しをして、震災孤児の存在を知った。収益金はこれから先20年続けていく孤児支援に使うことを提案、何に使われるか見届けたい。主催者も同意、それで参加を決めた。これから長いよ。


宇夫方女史は琉球舞踊教室。
 ⇒琉球舞踊専用ブログのメモ書きみたいな記事


3月28日月曜日: 深夜、呟いている……

《3月28日(月)-1》
東北地方太平洋沖地震発生から18日目になったばかり……

【その時呟いていたこと】

1:20
今、ニコニコ動画で東電の会見の生放送を見ている。情報被爆しているわけではない。親であることの責任、数十人の方々に働いてもらっている会社の代表としての責任である。一時避難しろと言っても動かない我が家族、逃げようにも逃げられないM.A.P.の社員たち。

1:33
それなのに稽古場で受けない冗談を言うオレ、いつに無く新作の楽譜を読むオレ、7月の沖縄で開催されるキジムナーフェスタのために奔走しているオレ。昔からだが、やっぱりオレは分裂している。



3月25日金曜日: 哲学しよう……

東北地方太平洋沖地震発生から15日目の昼……

新しい仕事の打ち合わせのために親会社へ向かう。
京都にいる櫻井篤史によると、関西ではスカイツリーは倒れているという噂が流れているらしい。僕もそれを否定する確実な情報がなかったが、どうやら大丈夫だった。
null
この目で見なければ信じられないことばかり。
しかし放射能は目には見えない。真実は10年後にしか分からないということか。

東京の街では、一見何の心配もないように人々が闊歩している。
null

関西のテレビは東電がスポンサーになっていないので、福島原発についての報道の印象もずいぶん違うという話もあるが、実際に視聴したわけではないので定かではない。
もはや関西は外国だ。

少し早く到着したので、近くにあるそら庵まで歩いていった。
奥さんは壁面の亀裂を指差して笑った。
null

隣のビルは修復中だった。
null

向かいの建物には絶対立ち入りたくないと思った。
null


打ち合わせ中。M.A.P.からは僕以外に作業予定者数人が同席。
東京は今後もずっと安全、それが前提での話し合い。不思議な感覚。つまり、人間の想像力が今の状況を捉えきれずに、何か忘れることでその何かを乗り切ろうとしている。なぜ人はそんなものを作り出してしまったのか。あまりにも傲慢な仕業。

僕は、一足先にひとり社屋を出た。
健康ゲーム。薬がなくなったので、人形町の主治医のところへ行くのである。
駐車場の天井に穴が開いていた。
null

【この日呟いたこと……】
12:39
今こそ、哲学しよう


でも、今晩は喧噪の中へ……


《3月23日(水)-1》
東北地方太平洋沖地震発生から13日目の午前中……

【この日呟いたこと】
11:13
京都に住む娘はTwitterばかり見ているという。神奈川のガソリンスタンドでバイトする息子は、考えることに疲れた、もうどうでもいいと言っている。これから20年考え続けていかなければならないんだぞ。子供たちよ。上がりすぎたテンションは下げろ。途切れそうな気持ちは繋げ。


でも、間違いなく、娘はオヤジのTwitterはノーチェックです。


東北地方太平洋沖地震発生から12日目……

【この日呟いたこと……】
16:56
語弊を恐れず。川崎市民劇の稽古をこのまま続けるのかどうか、一度参加者全員で意思確認をすべきではないのでしょうか。一部の人たちで決めることではない。それが市民劇じゃないのかな。僕は最後まで東京に留まるけれど、家族には沖縄へ行く準備をさせて、最後は自分たちで決めろと言っています。


すると演出助手の丸尾聡氏より「制作サイドに是非提案して…」という返信があった。

18:12
只今事務局にメールしました。僕は続けることに異論なしです。たとえ何人かが抜けたとしても、残ったメンバーでと願っています。


20:17
地震の起きた時間がお昼過ぎ。学校は休みではありませんでした。まだ表面に出てきませんが、たくさんの震災孤児が生まれてしまったに違いありません。これから20年。僕たちは彼らに対して、愛しているよというメッセージを出し続けなければなりません。長丁場です。

20:24
震災孤児の存在を教えてくれた国立の施設に、4月3日のシーサーの日、白石准と高山正樹はチャリティーコンサートの舞台に立ちます。入場料及び寄付金が、震災孤児のための基金設立の始まりになることを願って。山猫合奏団は今後20年、つまり生きている限り協力していくつもりです。




東北地方太平洋沖地震発生から5日目……

今日は確定申告の期限である。
電車が止って税理士さんが来られなくなった。

仕方がない。自分で仕上げるか。だが、青色申告会か税務署に行こうにもガソリンがない。自転車でも行けるが、聞くことがたくさんある。もう間に合わないだろう。

税務署のホームページに、この度の災害が原因なら申告書の提出が遅れてもよいという案内があったので、青色申告会に電話を入れて確認してみたのだが、ここは被災地ではない、期限は期限だと言われた。

その後の事の顛末までは御報告しないけれど、こんなことをやっている場合なのだろうかと、なんだか虚しくなったのだ。

null

被災地以外の統一地方選挙は延期されることはないらしい。今度の地震を天罰だと言った知事のいる東京都も決行するらしい。地震が起きたのは、天罰男が立候補を表明した次の日であった。


東北地方太平洋沖地震が発生するまで、あと4日……
実はこの記事、東日本大震災から一ヶ月以上経った4月14日に書いている。3月7日のことを思い出そうとしながら。
このM.A.P.after5というブログは、今のことを今書かない。ブログとしては、まったくもって反則である。記事を書いた実際の日はいつなのか、大地震が起きる前の日(3月10日)までに書いた記事については、アップした日付順のリストを作った。
 ⇒アップ順の記事リスト

そのリストによると、僕はこの日(3月7日)、2月15日の記事を書いていたらしい。
 ⇒「枡形城・落日の舞い」妄想演出ノート

その中で、僕は元暦2年7月9日に起こった大地震のことに触れている。そして、さらにこう書いた。

「源氏の後に権力を握った北条にとって、頼朝の死の原因は「平家の怨霊」であってくれる方がいい。そうすれば自分たちに責任はないと澄ましていられる。怨霊を鎮める役割は、盲目の琵琶法師に任せてある」

なんだかなあ……

今の僕の頭の中は、二重の過去の記憶と、現在と未来が交錯して、なかなか整理がつかないでいる。

だが、それについては此処ではこれ以上語るまい。この日(3月7日)は、もう少し分かっているような気がしていたのだ。今のこの記事には、3月7日のことだけを書けばいいのだ。

しかし、思い出さない。

この日、八王子へ山猫合奏団の合わせに行ったと、僕のスケジュールを管理する宇夫方女史の手帳にあるから、きっとそうなんだろう。白石准も3月7日のブログに、なんだかいろいろと書いているから、きっと宇夫方女史の手帳は間違いない。
 ⇒http://juninho.blog16.fc2.com/blog…

しかし、山猫合奏団の合わせと、「妄想演出ノート」を書いたのと、いったいどっちが先だったのか、ちっとも思い出せない。

この日あたりから、きっと僕の体内時計が狂い始めていたのである。
(この記事は、4月14日12時30分、高山正樹が記す)
次の記事へ


高山正樹 Masaki Takayama
人気ブログランキングへ