09/06/14 : moso'sの工房訪問(6月の沖縄8)
カテゴリ: 沖縄のことを…
moso'sの織ったコースターを、楽天市場の沖縄mapで販売しています。
⇒http://item.rakuten.co.jp/okinawamap…
織物とは、機織の機械使って作った布のこと、そしていろいろな織物を、それぞれ「~織」と呼ぶわけですが、それは、織り方の技法を表した呼び名だったり、また、その地域特有の、いわば「地域ブランド」を示す呼び方であったりして複雑です。
moso'sをあらためてご紹介する前に、沖縄の織物を総括的に説明したいと思っていたのですが、とても容易に出来ることではないと、今日のところは諦めました。
その代わりということで、沖縄大百科事典の「琉球の織物」の項から、その冒頭の記述をご紹介したいと思います。
「琉球の織物は、種類や技法の豊富さにおいても、またその発達の歴史においても、日本のどの地方のものとも比較にならないほど、特異なものがある。かつては琉球の女性たちのすべてが織手であり、家族の着るものを織っていた。それはたんに人間の身体を保護するのみでなく、人間の魂をも守るという、守り神の役目を果たすと考えられた。琉球の織物を発展させたもろもろの条件の根底には、女性たちの美しいものを造りだす力と魂があったことを忘れてはならない。」
なかなか奥深い記述ですねえ。
さて、これを踏まえた上で、moso'sの自己紹介文を読むと、イメージが膨らむのではないでしょうか。
「沖縄の古民家で染織する3人のユニット。沖縄の染料や技法を取り入れつつ“自分たちが欲しいと思うもの”をコンセプトに、自由に布を織っています。」
そして、彼女たちが採用している技法が「タテウキハナオリ」
それを、moso'sの皆さんは次のように説明してくれています。
「沖縄では、糸が浮いて模様をあらわすことをハナオリと言い、その中で模様がタテ方向に浮く織物をタテウキハナオリと言います。」
これについて、少しばかり補足をさせていただきたいと思います。
織物の中に「紋織り」という種類がありますが、これは全国に共通した織り方(技法)の名前です。そして、沖縄にある「紋織り」の総称を「ハナオリ」=「花織(ハナウイ)」と呼ぶのです。つまり、「花織」は、技法の名前でもあり、同時に地域(沖縄)限定の呼び名でもあります。
「花織」は、さらに地域的に細分化されます。「首里花織」や「読谷山花織」というふうに。そしてそれらは、単なる地域の違いだけではなく、違った歴史的背景を持っていて、基本的な技法は同じでも、やはりそれぞれ特色ある独自の技法を持っています。
また、技法だけの違いを捉えた名称の区別もあって、模様がヨコ方向に浮くものを「ヨコウキハナオリ」=「緯浮花織」(「読谷山花織」などがこれ)といい、そしてmoso'sは「タテウキハナオリ」=「経浮花織」の技法を使っているということなのです。
ということで…
moso'sの工房に伺いました。
(⇒前回宇夫方路が訪問した時の記事を読む)
この日、初めてお邪魔した高山正樹は、きょろきょろ…

タテ糸を巻く棒が2本ありますねえ。ちなみに、しよんさんは首里花織も織りますが1本です。

女七踊のひとつに「かせかけ(かしかき)」があります。布を織るための糸作りのことを「かせかけと言うのです。その「かせ」がこれです。
「まあまあ、どうぞこちらへ……」
「ありがとうございます」

「きいもも」をご馳走になりました。梅と桃を足して2で割った感じ。とてもおいしく頂きました。
「タテウキハナオリ」の他に、moso'sで忘れてはならないもう一つの「売り」が、全て天然素材で染めているということです。
これは「福木(フクギ)」。

皮を剥いで使います。

これで染めると黄色くなります。
それから「虫」。

名前はコチニール。赤色の染料になります。でもちょっと紫っぽい感じもします。
色落ちを極力なくすために、染めては洗い、また染めては洗いを繰り返します。手間がとってもかかる。そこまでやっても、自然の染料なので色落ちは避けられません。でも、それが味になるんです。
「たくさんの命を頂いて染めているのです」

3人の心が伝われば、値段が少々高くたって、絶対に売れます。
だから、3人の心を伝えるのが、M.A.P.の仕事なのです。
だから、3人の心が伝わるような作品を売りたいな。
今日は、会えて、話せてうれしかったです。又来ますね。
moso'sの工房の周りには、漆喰シーサーがいっぱい。
では、漆喰シーサーのミニ写真展です。

漆喰シーサーについては、楽天市場で扱うようになることがあれば、またご説明したいと思っています。
旅の続きへ
⇒http://item.rakuten.co.jp/okinawamap…
織物とは、機織の機械使って作った布のこと、そしていろいろな織物を、それぞれ「~織」と呼ぶわけですが、それは、織り方の技法を表した呼び名だったり、また、その地域特有の、いわば「地域ブランド」を示す呼び方であったりして複雑です。
moso'sをあらためてご紹介する前に、沖縄の織物を総括的に説明したいと思っていたのですが、とても容易に出来ることではないと、今日のところは諦めました。
その代わりということで、沖縄大百科事典の「琉球の織物」の項から、その冒頭の記述をご紹介したいと思います。
「琉球の織物は、種類や技法の豊富さにおいても、またその発達の歴史においても、日本のどの地方のものとも比較にならないほど、特異なものがある。かつては琉球の女性たちのすべてが織手であり、家族の着るものを織っていた。それはたんに人間の身体を保護するのみでなく、人間の魂をも守るという、守り神の役目を果たすと考えられた。琉球の織物を発展させたもろもろの条件の根底には、女性たちの美しいものを造りだす力と魂があったことを忘れてはならない。」
(大城志津子)
なかなか奥深い記述ですねえ。
さて、これを踏まえた上で、moso'sの自己紹介文を読むと、イメージが膨らむのではないでしょうか。
「沖縄の古民家で染織する3人のユニット。沖縄の染料や技法を取り入れつつ“自分たちが欲しいと思うもの”をコンセプトに、自由に布を織っています。」
そして、彼女たちが採用している技法が「タテウキハナオリ」
それを、moso'sの皆さんは次のように説明してくれています。
「沖縄では、糸が浮いて模様をあらわすことをハナオリと言い、その中で模様がタテ方向に浮く織物をタテウキハナオリと言います。」
これについて、少しばかり補足をさせていただきたいと思います。
織物の中に「紋織り」という種類がありますが、これは全国に共通した織り方(技法)の名前です。そして、沖縄にある「紋織り」の総称を「ハナオリ」=「花織(ハナウイ)」と呼ぶのです。つまり、「花織」は、技法の名前でもあり、同時に地域(沖縄)限定の呼び名でもあります。
「花織」は、さらに地域的に細分化されます。「首里花織」や「読谷山花織」というふうに。そしてそれらは、単なる地域の違いだけではなく、違った歴史的背景を持っていて、基本的な技法は同じでも、やはりそれぞれ特色ある独自の技法を持っています。
また、技法だけの違いを捉えた名称の区別もあって、模様がヨコ方向に浮くものを「ヨコウキハナオリ」=「緯浮花織」(「読谷山花織」などがこれ)といい、そしてmoso'sは「タテウキハナオリ」=「経浮花織」の技法を使っているということなのです。
ということで…
moso'sの工房に伺いました。
(⇒前回宇夫方路が訪問した時の記事を読む)
この日、初めてお邪魔した高山正樹は、きょろきょろ…
タテ糸を巻く棒が2本ありますねえ。ちなみに、しよんさんは首里花織も織りますが1本です。
女七踊のひとつに「かせかけ(かしかき)」があります。布を織るための糸作りのことを「かせかけと言うのです。その「かせ」がこれです。
「まあまあ、どうぞこちらへ……」
「ありがとうございます」
「きいもも」をご馳走になりました。梅と桃を足して2で割った感じ。とてもおいしく頂きました。
「タテウキハナオリ」の他に、moso'sで忘れてはならないもう一つの「売り」が、全て天然素材で染めているということです。
これは「福木(フクギ)」。
皮を剥いで使います。
これで染めると黄色くなります。
それから「虫」。
名前はコチニール。赤色の染料になります。でもちょっと紫っぽい感じもします。
色落ちを極力なくすために、染めては洗い、また染めては洗いを繰り返します。手間がとってもかかる。そこまでやっても、自然の染料なので色落ちは避けられません。でも、それが味になるんです。
「たくさんの命を頂いて染めているのです」
3人の心が伝われば、値段が少々高くたって、絶対に売れます。
だから、3人の心を伝えるのが、M.A.P.の仕事なのです。
だから、3人の心が伝わるような作品を売りたいな。
今日は、会えて、話せてうれしかったです。又来ますね。
moso'sの工房の周りには、漆喰シーサーがいっぱい。
では、漆喰シーサーのミニ写真展です。
漆喰シーサーについては、楽天市場で扱うようになることがあれば、またご説明したいと思っています。
旅の続きへ

きのこさんのコメント
ブログでも詳しく説明してくださってて、驚きました。色々調べられたのですね。
「かせかけ(かしかき)」の写真なのですが、確かに左の輪になった糸の状態も「かせ」といいますが、踊りに使われているのはこちらの形のものを指します。↓
「かせとわく」
http://www.wonder-okinawa.j...
この踊りに使われる道具は芭蕉や苧麻で使われているのをみたことがありますが、私たちは別の道具を使っています。
かりゆしウェア、お似合いでしたよ!
またお会いできるのを楽しみにしています。