あけましておめでとうございます。

私事ではございますが、当家には要介護5という年寄りがおりまして、そうなると正月に向けてオセチなど準備するというような意欲が起こらず、もう特別なことは何もしないと決めておりました。しかし当の年寄りが淋しがったので、せめて雑煮ぐらい作って食べようということにしたのです。

我が家の雑煮は、人参、大根、鶏肉、里芋、青菜などの具沢山。これをもう何十年も食べ続けているので、それが東京の定番だと思い込んでいたのですが、どうやらそうではないということが今年わかりました。。東京の雑煮はもう少しシンプルで、里芋なんて汁が濁りそうなものは入れないらしい。我が家の雑煮は、どこかの某伯爵の家庭で作られていたレシピによるものなのだとか。

確か、山猫合奏団の楠さんのご実家(四国は香川県)の雑煮は、アンコの入った餅を使うとか。ところ変わればです。

沖縄では、雑煮など食べません。

沖縄の正月は、まずは若水(ワカウビー:元日に最初に使用する水)を井戸から汲んできて火の神のお供えをします。
※『那覇市史』によると、イチミ(現世)がグソウ(後生)を供養する「お盆」に対し、「正月」はその「お盆」の返礼として死者が現世の者を招く月だという。(「久米村の一年」より) しかし、あの世にはあんまり招かれたくないですなあ。だから現世の人は、折角のお招きですが、こちらにもこんなに御馳走があるので、お招きは謹んで御辞退申し上げますという意味で、たくさんお供え物をするらしい。

へーそうなんだなんて、まるで異国の文化を知ったみたいに言わぬこと。「若水」の風習は、その昔は大和にだって、あちこちいくらでもあったことなのです。
ただ、大和ではどんどんとあの世とこの世が離れていくらしい。

とはいうものの、本日はまだ旧暦の11月17日です。沖縄でも、若水を使うのは旧正月という方が多いのかもしれません。新暦の正月には、全国一律のバラエティー番組なんかを見ながら、お雑煮食べる家庭もあったりして。

そうだ、旧暦ならM.A.P.で扱っている手帖も日記帳も、まだ来年に間に合いますね。
2010年の沖縄の手帖
2010年の沖縄の日記帳
ありゃ、正月早々仕事の話はやめようと思っていたのですが……

皆様、本年もよろしくお願いいたします。
(高山正樹)