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6月10日金曜日: まっすぐな一本の道

東日本大震災から92日目。

【この日呟いたこと】
8:44
投票権の抜かれたCDが、ゴミ箱にたくさん捨てられているらしい。僕にとってM.A.P.が作ったおきなわおーでぃおぶっくや山猫合奏団のCDは、一枚一枚全てが愛しい子供だが。沖縄の高江では人々が苦しんでいる。フクシマのことは言わない。日本が、外から内から壊れていく。


そしてふたつばかりリツイートした。

東京新聞の記事のこと。地下式原子力発電所政策推進議連は菅降ろし。不信任騒動の最中、大物が勢揃い」という内容。

議連のメンバーは谷垣禎一自民党総裁はじめ、かの安倍晋三、あの森喜朗、そして平沼赳夫、果ては鳩山由紀夫、なんと渡部恒三、西岡武夫ってだれだ、石井一、羽田孜、亀井静香、などなど。菅直人不信任に賛成して話題の松木謙公、山岡賢次民主党副代表ら、小沢一郎に近い議員たちもいるぞ、というハナシ。


大震災で日本もひとつにまとまるかに思えたが、それはやっぱり幻想であった。
原発推進か反原発かの対立。どちらを選ぶのか、考えようとする人々と、そんなことは考えないで今を自分なりに生きようという人々。その断絶。

今日の琉球新報に、6月4日の公演のことが掲載されたらしい。
実は先日、琉球新報から記事にするので写真など資料が欲しいとのご連絡をいただいていた。創作を中心に記事にしたいとのことだったので、宇夫方路は次のように返信をした。

今回はチャリティー公演ということで、沖縄から家元を初め諸先生方が応援に駆けつけてくださり、かなり内容の濃い舞台になったと思っております。友人から、今まで特に沖縄の芸能に興味を持っていなかった人にも楽しめる内容で良かったと言ってもらいました。
創作についてですが、琉球舞踊の古典女踊りの基本である出羽、中踊、入羽という三部構成は崩さず、ただ中踊をチェロにするという冒険をしました。三線で沖縄の伝統的な日々の生活(社会)を、チェロで主人公「真鶴」の心(自我)を、というのが構成演出をした高山正樹氏の狙いだったようです。
出羽、中踊が空間を表すのに対して、入羽で未来に向けての時間軸を表現したいということでした。普通は収めの踊りである入羽ですが、ただまっすぐな一本の道を歩くというだけの踊りにクライマックスを置きました。高山氏は、今回の震災に「沖縄」を密かに重ねあわせていたようです。


さて、どんな記事になったのか、そのうちどなたかが送ってくださるだろうから、そうしたらご紹介することにしよう。

しかし現実には、まっすぐな一本の道など存在しない。
僕は、岐路の前で断絶し、そして立ちすくんでいる。



ボクは今阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかったことにしましょうと
今日も日が暮れました
ああ中央線よ空を飛んで
あの子の胸に突き刺され

どこへ行くのかこの一本道
西も東も分からない
行けども行けども見知らぬ街で……


※創作舞踊での一本道は照明で表現しました。その明かりを作ってくれた龍前照明さんの事務所は阿佐ヶ谷にあるのです。
でもさ、あの道は、東京電力から供給された電気を使って作ったんだよなあ。
そうだ、龍前正夫舞台照明研究所の宣伝キャッチコピーを思いついた。
龍前照明は節電します!
どうこれ、ダメ?


東日本大震災から91日目。

【この日まず呟いたこと】
11:48
現在のM.A.P.の路線としては少し残念な結果になったということか。/沖縄タイムス | 那覇文化協会に「うちなーぐち部会」

といっても、何のことだかわかりませんよねえ。

「県内の芸能関係者を中心に発足」「首里言葉や芝居言葉などが題材」「沖縄を代表する役者が講師」「教育現場の教材DVD製作」「部会長が琉大の宮良信詳教授」などなど……。 

「総会では、参加者から沖縄本島の言葉だけでなく、宮古や八重山出身者でも参加しやすい環境という要望が上がったが、1つに絞らないと何を勉強しているか分からなくなる。まずは共通語である首里や那覇言葉を学んで段階的に地方の言葉を、という方向でまとまった」とか。

うーん……
ウチナーグチを残すことはムチカシサン。

そのうち、ひとつひとつご説明したいと思います。

今日は、これだけ。


東日本大震災から85日目……
朝から、喜多見の公民館でひとり古典の稽古をする宇夫方路。終わる頃を見計らって、ボクも公民館へ。
「もう少し待って、間もなく終わるから……」
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古典なんて、さっぱりわからない。ごろんと横になって天井を眺めていた。

「真鶴(まじるー)の祈り」
そうじゃないな、古典だろうが新作だろうが、踊りのことはさっぱりわからないのだ。それなのに、高山正樹が構成だという。構成って何なのだろう。

「そこからそっちへ歩く意味がわからない」
「視線の位置の問題じゃない、ちゃんと周りの世界を見てくれればいい」
「最後の入羽の歌のどこかに、さりげなくカチャーシーのモチーフを入れてくれないか」
「できるなら、稲穂を拝み掲げることはしないで欲しい。伝えたいのは神への感謝ではない。未来と、それに向かう個人の意思なのだ。たとえ神が不在だとしても、人は希望を見つけて祈ることができる。大切な大切な一本の稲穂を、しっかりとその手に抱えながらさ。」

先生方に従って「東日本大震災被災地支援チャリティー公演」とした。「収益金の一部」などという常套句。いったいいくら寄付できるのだろう。「赤字だったので」などというペテンは許されない。ということは、僕の意思だということか。80人からの方々が関わる公演となった。しかし、けっこう孤独なのである。
「僕はさ、今回の震災に、密かに沖縄のことを重ね合わせているんだ」

事務所に戻って、急いで最終の告知記事を書いた。
 ⇒http://lince.jp/hito/kokuti…

そして新百合ヶ丘での最後の稽古に顔を出す。カルチャーの生徒さんたちも、地謡さんも、沖縄の先生方も、全員集まる。僕は舞台監督助手か、大道具か、楽屋係か、金庫番かみたいな顔をして稽古場の隅に座っていよう……

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【この日の夜呟いたこと】

22:32
明日のリハがさっき終わった。手前味噌だが、相当おもしろい。最近国立劇場や三越劇場あたりで観た琉球舞踊関係の公演よりずっといい。夜はまだけっこう空きがある。みんな来ないかなあ。

22:37
親父の傍で三線を弾いてみた。そしたら親父はびっくりするほど目を開いてこっちを見た。親父を家に連れて帰ってきてよかったと思った。これから二日に一度くらいは親父の傍で三線の練習をしようと決めた。あと何回、親父に三線を聞かせられるだろうか。




6月 2日木曜日: あと2日……

東日本大震災から84日目……

【この日の朝に呟いたこと】
7:23
そんなこたあ分かっているのだが……RT/「放射線怖い」→野菜を食べず、外で運動せず…がん予防逆行も


主治医に言われた。ともかく睡眠を取る事。
「最低でも6時間寝てくださいね」
2時間くらい足りない。

午前10:00、エコルマホールのリハーサル室を借りて。
あと二日。

「中踊りでさ、太陽の光を嫌がってくれないか」
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「形じゃないんだよ……」

出羽は一見普通。実は色々と考えている。稲しり節を知っている人なら分かっていただけるかもしれない。稲しり節は「んにしりぶし」と読む。「ん」声門破裂を伴わない「ん」。
“今年毛作いやあん清らさゆかてぃ”
今年の作物があんなに清らかに実って……

中踊りはチェロだけで。バッハの無伴奏。
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入羽は砂持節を使う。最後の歩きは、普通はただの収めだが、実は密かにそこをクライマックスにしたかった。先生方には叱られるかもしれないが。照明さんには、希望に向けて繋がる道を作って欲しいと頼んだ。悠久の時の流れ。

三線は古き良き世界。チェロは目覚めた真鶴の自我。悲しみと、そして……。
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さて、入羽の砂持節に、どうやってチェロを重ねるか。
砂持節は伊江島に伝わる労働歌。地分けによってあてがわれた土地は、時として荒地であった。その土地を使えるようにするために、砂を運んだのである。

「最後の囃子の繰り返しに、チェロを倍テンポで乗せてはどうだろう」
ボクの提案に、皆即座に同意してくれた。
ゼイサー、ゼイサー、ゼイサー……
「いいじゃないか」

あとは踊りだね、と、亘先生。
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大丈夫だよ、あと1日もある。

エコルマホールのエレベーター。
6月17日のロビーコンサートのポスターが貼ってあった。
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他にも色々なポスターが。
「ボク、これで弾くんですよ」と大島君。
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9月3日か、ずいぶん先だなあ。その頃、いったいどうなってるんだろう。ちっとも想像がつかない。
演奏会が近づいてきたら宣伝するさ。狛江で大島君が出演するとあっちゃあ、ほっとけないもんな。

【そしてまた呟きはじめる】
7:23
喜納昌吉ライブの頃はまだ……/上杉隆氏。日本のフリー事件記者のなかで最高峰。


智内さんと初めて会った日だ。
 ⇒喜納昌吉のライブで高野孟×上杉隆×喜納昌吉のトークショー
今話題の上杉隆が一年前に何を語っていたか、まだリンク先から見ることができる。後で聞いたが、智内さんは高野孟氏とも面識があるらしい。

そういえば沖縄から帰る日、智内さんから「ハイサイ」という題名のメールが来た。
だからボクは「沖縄嫌いの智内さんがハイサイとは……」てなメールを返した。
そうしたら智内さんから「ハイタイとも言います」という短い返信。
そこでボクは「ハイタイというのは首里や那覇の女性ですね。ヤンバルあたりでは女性でもハイサイ、もっと田舎ならハイだけです」と薀蓄をひけらかしてみた。
すると智内さんから「まったく正解だね」



20:03
ニコニコ動画で原口一博自由報道協会の会見を見ていました。視聴者のカウントは33,000人。TVの視聴率でいえば0.1%にも満たない。TVだけ見てる多くの人たち、自民党政権当時の東電の「犯罪的行為」のこと、知ってるのかなあ。



智内さん、明日が勝負です。でも智内さんは、きっと見に来ないんでしょうね、沖縄嫌いだから?
屈折した愛ですな、お互いに。


6月 1日水曜日: あと3日……

東日本大震災から83日目……

【この日呟いたこと】

8:09
朝ズバ。原口一博「宮内庁にも放射線のデータを出していなかったんですよ、まあそれで陛下がお逃げになるとは思えませんが」……TVなんかつけていた僕が間違いだった。それも朝ズバ。TVは時計の代用だから、たまたまなんですけどね。

10:32
朝日新聞をやめた。新聞に絶望したわけではない。単なる経済的理由。会社本部の東京新聞と、親の家の日経は、数日遅れてでも目を通す。ネットからだけの情報は危険。よほど暇じゃなければ処理できない。テレビは世の中の馬鹿さ加減を知るツール。ボクにとって新聞は依然必要。

10:41
ああ内閣不信任案だって、他に手はないのか。福島から遠いところで官僚が笑っていなければいいが。内閣倒れて、明日水蒸気爆発したらどうするの。アイヌのチャランケの知恵に学べ!

11:25
一時は被災者を受け入れようかと家族会議もしたのだが。親父が病院から帰って来た。自宅が死に場所。でも、酸素吸入器、点滴、その他色々な機材と一緒。長ければ数ヶ月。大きな水蒸気爆発が起こっても、逃げないという決意。


ほんとうは、もう逃げられない、ということ。

そして、何があっても今やらなければならないこと。
あと3日しかない。
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大丈夫、みんなが支えてくれている。
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高山正樹 Masaki Takayama
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