三笑亭夢丸with東京奏楽舎です。
角筈区民ホールです。
場当たり、音響チェックなどなど。
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ウメちゃんが毛氈を敷いてくれています。
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ウメちゃんは現在ここ角筈区民ホールで小屋付きのスタッフさんをやっていますが、昔は龍前照明にいたのです。

チェロのエンドピン(脚棒)は、本来舞台の床に刺すものなのですが、劇場によっては断られてしまいます。今日もNGでした。そういう場合もままあることなので、大島君はこんなグッズを持っています。
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沖縄の恩納村での山猫合奏団公演の記事にアップの画像があります。)
エンドピンの材質によっても音色が変わるというくらいですから、本当は床に刺すのと刺さないのでは響きが全く違うのです。それなのにそれを禁止する理由ってなんなのでしょう。
劇場の舞台の床板は消耗品、定期的に張り替えるのは常識です。国立劇場でも歌舞伎座でも、大道具さんはガンガン床に釘を打ちます。支木(しぎ)といって、鎹(かすがい)のでっかいものがあって、パネルを立てる時に使うのですが、それだって床にぶっさすのですから。
(参考画像)
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その常識を、行政の人たちがわかっていないのです。劇場のことを良く知らない著名な建築家が設計した使えない劇場が日本にはたくさんあります。いわゆる箱物というやつに多いのです。そして釘打ち禁止なんてことになっている。要するに舞台の板は張り替えるものだということをわかっていない人たちに決定権があるという弊害です。
角筈区民ホールの舞台は一見とってもきれいです。小屋付きのみなさんのメンテナンスが行き届いていることがわかります。でもよく見ると、けっこう傷がある。
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つい最近、床を削ったのだそうです。でももう限界、これ以上削ることはできません。しかし、将来床を張り替える予算が計上されることはないのだそうです。つまり、劇場の専門家ならば床板を張り替えるのは障子を張り替えるのと同じなのですが、お役所の上の方々はきっと改築ぐらいにお考えなのでしょうね。まあ、障子を張り替えるのとは比べられないほどの費用がかかるわけだしね。角筈は普通の区民の方々のための施設です。確かに床を張り替える大金を一般区民の皆さんは無駄と考えるかもしれません。芝居屋の常識は非常識だもんなあ。

ともかく、ちょっとした傷でも、そこからささくれが出来てしまうことがあります。そうなっても、ここの舞台はもう削ることができません。芝居で使えば裸足で舞台を走る事だってあります。だからささくれはとっても危険なのです。それを知っているから、現場の人たちは釘打ち禁止にするしかないのです。

夢丸師匠がMCする時の立ち位置のバミリです。
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見えますか、小さな白いビニールテープ。劇場の床に張っていいのは粘着力の弱いテープだけです。ガムテームは絶対ダメ。紙のガムテープなんて最悪です。これは国立劇場でも同じ。はがす時にささくれができてしまったら大変です。時々素人さんに劇場を貸すと、平気で紙テープを張ったりします。そうなったら、小屋のスタッフさんは、何時間もかけてゆっくりゆっくりテープをこそぎ落とすしかありません。

でもね、音楽家は音楽家で、自分の音に命を賭けているわけです。プロデューサーだって……、それは言わないことにしましょう。違う立場の人たちの苦労は、見えないものだ、という話しでした。
行政には行政の事情がきっとあるのでしょう。逆にそれが僕らにはわかっていないということなのかもしれません。

もうひとつウンチクを。
今日のピアノはスタインウェイのフルコン。
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フルコンとはフル・コンサート・ピアノのこと。フルオーケストラと競演するようなでっかいピアノです。画像をもう一枚。よく見てください。
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胴体はピカピカですが、フタの方はツヤがありません。山猫合奏団の白石准が艶消しピアノのことを書いていましたが、これはそうではないらしい。ピアノの後ろに並んで演奏するオーケストラのプレイヤーが、ピアノのフタに反射する照明の明りでまぶしくならないための処理が施されているのです。といっても、ここは小さな劇場の小さな舞台。このピアノの後ろでオーケストラが演奏するなんてことはないんですけどね。倉庫にはもう一台、やっぱりフルコンのヤマハのグランドピアノがあるというのですからびっくり。お金の使いどころが違うんじゃないかなあと、事情を知らない僕らは思うのでした。

行政の皆様へ。これは決して批判ではありません。現場と対話をしましょうというご提案とご理解くださいませ。

さて、今日は反響板を使うので、照明で大したことはできません。それでも夢丸さんのMC用のスポットを舞台袖で調光できるように、ウメちゃんが仕込んでくれました。
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操作するのは高山正樹、俺だ!
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楽屋でお昼を食べて……
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間もなく“かがみ”の幕が開きます。
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