作曲家なら誰でも、譜面の「絵」がそれを演奏する人にどう伝わるかということについて、音そのものだけではなく、とても気にするものです。

それは、詩人が、その言葉をひらがなでかくか、漢字で書くか、あるいはカタカナ、アルファベットという選択肢の中から、しかも、どこで句読点を打つか、また何処で改行するか、もしかしたら、出版の際は、どのくらいの大きさの文字でどんなフォントを使うかということにとても悩むのに似ています。

“オツベルと象”の作曲は最終章の途中で止まっています。

なぜかというと、この数日間はその前の部分の「譜面面(ふめんづらと読みます)」を色々変えてい観たり戻したりまた違う書き方をしたりしているからです。

たぶん、どんな譜面にしても、Tubaの古本君と僕はそこから読み取る内容がすぐにわかるのですが、他の人たちは、僕らに比べたら音符にべらぼうに慣れているというわけではないのです。

専門的に書くと、言葉が7つ連なってそれを一つの小節にはめ込んだ場合、
7/8拍子で表記した方が良いか、
4/4で最初に一つ8分休符を入れた方がいいか、
3/8+4/8と分けた方が良いか(あるいは4/8+3/8)、
あるいは一小節の中で(3/8+4/8を)一つにして区分けした方が良いか、

結局鳴って聞こえてくるものは同じでも、表記によって演奏者がどう感じるかでやっている意味合いは根本的に変わってしまいます。

実際にやったことは、
5/4になるところを、5/8と5/8に分けたり(結局足し算すると音符がはまる量は同じなのだが、言葉のグルーブが5つでまとまっているから)、
3/4でずっと言っても良いが、小節の中が3つの音が二つ連なっている部分だけ6/8にしたり、
それがすごく時間がかかってしまっているのです。

以前に僕が、フランス歌曲を朗読したらどうか、と提案したとき、その意味が最初上手く伝わらず、練習の最初のちんぷんかんぷんなあの空気(爆)が忘れられず、自分のブログにも、客を納得させるより共演者を納得させる方が難しい、と書いたことがあるけど、今回もそういうことにならないように、譜面を見たときに、判りやすく整理できるようにしたいとはできるかぎり思っていて、それをどちらでも良さそうなときにどうするか、決定するのに恐ろしく時間がかかる。

しかも、第一日曜日と第二日曜日は、譜面ソフトの定番、Macintosh用のFinaleの最新版、2011で書いてしまったのだが、これが、言葉が増えてくるととたんに重くなり、酷い動作で、小節に入るだけで30秒以上待たされ、音にカーソルをあてるだけでまた同じくらい待たされ、削除なり書き加えるとそれでまた数十秒待たされ、本来なら1時間でできる仕事が5時間ぐらい待たされているのだが、それより古いヴァージョンでは開けないので(xmlで可能かなと思ったが、やっぱり正確に転写できなかった)、最終章の第5日曜日は、一世代古い2010で書いているのだが、これがとてもさくさく書ける。

今もなんでこの記事を書こうかとおもったかというと待たされているからだ(爆)、そろそろ大丈夫かな。