2009年05月03日
名称:“川崎・しんゆり芸術祭2009「アルテリッカ」しんゆり”
山猫合奏団「どんぐりと山猫」
日時:2009年5月3日(日・祝)午後2時~
場所:昭和音楽大学北校舎第1スタジオ
料金:大人2,000円 子ども1,000円
《Cast》
山猫合奏団(白石准&楠定憲&高山正樹)
《Stuff》
照明:須賀知恵子
音響:阿部真心(まみ)

⇒Official information
⇒しんゆり芸術祭2009のホームページ
新井吉一氏、調律中……

しばらく、記事、執筆中でしたが…
お待たせいたしました。

かつて白石准は、こんなことを言っていました。
“注文の多い料理店”の山猫の敗走の後日談として“どんぐりと山猫”があるという奇想天外な演出プランを僕は持っています。
“注文の多い料理店”で計画が頓挫してしまった山猫は、リヴェンジを期し、馬車別当という新たな部下も雇って一郎に挑戦状を送ったのです。
ゆえにこの愚かな作曲家は“注文の多い料理店”の音楽の中に密かに“どんぐりと山猫”の中にある山猫のモティーフを埋め込みました。
上演するなら“注文の多い料理店”→“どんぐりと山猫”の順であることが望ましく、この屈折した解釈は二つの作品を並べて聞けば納得してくれる人もいたりするでしょう
それが今日実現したのです。

いくつかコメントを頂いたあとにこの記事をアップしているので、ちょっと申し訳ないのですが。
ここから先は、後出しジャンケン的な高山正樹の私見であります。
白石准の企みが成功したかどうかは、お客さまに委ねるとして、“注文の多い料理店”の出来不出来は、きっと歌にかかっていると思うのです。

この曲、実に難しい。この僕が、はたしてこの歌を歌いこなすことができるかどうかが、この作品の評価を分けてしまうかもしれません。もし今回、冗長に聞こえた方がいらしたとしたら、高山の歌の技術の未熟さの所為かもしれません。
いわゆる山猫のメッセージを、白石准は歌で処理したのですが、これをストレートプレイの芝居仕立てでやろうとすると、ある困難に突き当たります。この言葉の主は山猫であって、扉を進むに従ってどんどんと盛り上がっていきます。しかし、これを声に出して読むのは二人の猟師であって、彼らは、山猫とは逆に、不安に駆られてどんどんと弱々しくなっていく、この相反する心の動きをどう表出するか、黙読している段階では問題にならないことが、音にしようとするとき、はたと立ち止まることになるのです。
たいがいの場合、猟師の側で音を処理することになります。そのため、陰の方向へと物語は向かわざるを得ません。ところが白石准は、これを歌にすることで、極めて陽性の高揚を創造しダイナミックさの喪失を避けることに成功したといえるでしょう。
残念ながらそのように聞こえてこなかったとしたら、それは全て私高山正樹の責任、もっと修行しなくちゃ、ということであります。
というわけで、次回、お待ちしております。(次回っていつ?)
そして第二部は、いよいよ本日のメインディッシュ“どんぐりと山猫”。
山猫のスジを通すということで、今回はiTunes配信のバージョンとは逆に、楠定憲が一郎と地の文を、高山正樹がその他の色物系を担当しました。

楠氏はきのこの楽隊で、見事なトロンボーンを披露しました。
そしてアンコールには大島純さんも参加してセロ弾きのゴーシュより“カッコー”を。

そして最後の曲、“印度の虎狩完全版”

なんだかいいとこ全部大島君がもってっちゃったかな……
そして…
照明を含めたビジュアルに関しては、いろいろと考えるきっかけが出来ました。須賀さんには心から感謝です。
これらについては、またどこかでご報告いたします。
ともかく、ご来場くださったたくさんのお客様に、心より感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。
公演の様子を見る⇒【Play】
(shiftキーを押しながらクリックすると別窓でご覧いただけます。)
公演写真集の記事⇒http://lince.jp/lince/topics…
山猫合奏団「どんぐりと山猫」
日時:2009年5月3日(日・祝)午後2時~
場所:昭和音楽大学北校舎第1スタジオ
料金:大人2,000円 子ども1,000円
《Cast》
山猫合奏団(白石准&楠定憲&高山正樹)
《Stuff》
照明:須賀知恵子
音響:阿部真心(まみ)

⇒Official information
⇒しんゆり芸術祭2009のホームページ
新井吉一氏、調律中……
しばらく、記事、執筆中でしたが…
お待たせいたしました。
かつて白石准は、こんなことを言っていました。
“注文の多い料理店”の山猫の敗走の後日談として“どんぐりと山猫”があるという奇想天外な演出プランを僕は持っています。
“注文の多い料理店”で計画が頓挫してしまった山猫は、リヴェンジを期し、馬車別当という新たな部下も雇って一郎に挑戦状を送ったのです。
ゆえにこの愚かな作曲家は“注文の多い料理店”の音楽の中に密かに“どんぐりと山猫”の中にある山猫のモティーフを埋め込みました。
上演するなら“注文の多い料理店”→“どんぐりと山猫”の順であることが望ましく、この屈折した解釈は二つの作品を並べて聞けば納得してくれる人もいたりするでしょう
それが今日実現したのです。
いくつかコメントを頂いたあとにこの記事をアップしているので、ちょっと申し訳ないのですが。
ここから先は、後出しジャンケン的な高山正樹の私見であります。
白石准の企みが成功したかどうかは、お客さまに委ねるとして、“注文の多い料理店”の出来不出来は、きっと歌にかかっていると思うのです。
この曲、実に難しい。この僕が、はたしてこの歌を歌いこなすことができるかどうかが、この作品の評価を分けてしまうかもしれません。もし今回、冗長に聞こえた方がいらしたとしたら、高山の歌の技術の未熟さの所為かもしれません。
いわゆる山猫のメッセージを、白石准は歌で処理したのですが、これをストレートプレイの芝居仕立てでやろうとすると、ある困難に突き当たります。この言葉の主は山猫であって、扉を進むに従ってどんどんと盛り上がっていきます。しかし、これを声に出して読むのは二人の猟師であって、彼らは、山猫とは逆に、不安に駆られてどんどんと弱々しくなっていく、この相反する心の動きをどう表出するか、黙読している段階では問題にならないことが、音にしようとするとき、はたと立ち止まることになるのです。
たいがいの場合、猟師の側で音を処理することになります。そのため、陰の方向へと物語は向かわざるを得ません。ところが白石准は、これを歌にすることで、極めて陽性の高揚を創造しダイナミックさの喪失を避けることに成功したといえるでしょう。
残念ながらそのように聞こえてこなかったとしたら、それは全て私高山正樹の責任、もっと修行しなくちゃ、ということであります。
というわけで、次回、お待ちしております。(次回っていつ?)
そして第二部は、いよいよ本日のメインディッシュ“どんぐりと山猫”。
山猫のスジを通すということで、今回はiTunes配信のバージョンとは逆に、楠定憲が一郎と地の文を、高山正樹がその他の色物系を担当しました。
楠氏はきのこの楽隊で、見事なトロンボーンを披露しました。
そしてアンコールには大島純さんも参加してセロ弾きのゴーシュより“カッコー”を。
そして最後の曲、“印度の虎狩完全版”
なんだかいいとこ全部大島君がもってっちゃったかな……
そして…
照明を含めたビジュアルに関しては、いろいろと考えるきっかけが出来ました。須賀さんには心から感謝です。
これらについては、またどこかでご報告いたします。
ともかく、ご来場くださったたくさんのお客様に、心より感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。
公演の様子を見る⇒【Play】
(shiftキーを押しながらクリックすると別窓でご覧いただけます。)
公演写真集の記事⇒http://lince.jp/lince/topics…




はるちゃん さんのコメントです。
今回初めて生で聴かせていただき、とっても楽しいステージでした。
個人的にはあの「1ベル」はツボでした(*^-^*)公演前に出演者が出てきちゃったのは初めてです。
「注文の多い料理店」は不気味な緊張感に引き込まれました。近くの席の女の子が、終わったとたんに「あ~、怖かった~!」とお母さんに抱きついていました。
「どんぐりと山猫」は登場人物(?)がどれも活き活きと表現されていました。
中でも私は「きのこのへんな楽隊」がとても気に入りました。「どってこどってこ」がとても「へん」でした。
どんぐりたちの言い合いの様子も3人でどう表現するのかと思っていたのですが、これも大変面白かったです。原作にはない「ばかやろー!」というセリフにも笑ってしまいました。
そしてアンコールの「セロ弾きのゴーシュ」。CDで聴いて「かっこう」の歌が気に入っていたので、とっても嬉しかったです。もちろん「インドの虎狩り」も生で聴けて大満足でした。
演劇とも朗読ともコンサートとも違う、とっても楽しいステージを見せて・聴かせていただき、どうもありがとうございました。心が温かくなる、幸せな時間でした。また次の機会にも是非伺いたいです。