いいこと、思いつきました。過去の日記を、小出しに、公開しちゃおう。
過去の個人的な文章を誰かに読んでもらうことについて、深くは考えない。いや、実は、ものすごく考えている、というか、考えたことがあります。そのことも、昔、日記に書いていた。だったら、それをそのまま公開しちゃえ。
要するに、頻繁にブログとやらを更新する時間が作れないので、既にある過去の文章を、埋め草に使ってしまおうって魂胆です。

「会社」なんてものとは全く無縁だった頃の自分は、「貧弱」だったのか、あるいは「豊か」だったのか。人様には興味ないことに違いありませんが、ままよ、です。

とりあえず今日は、今日のこと。
吉岡淳のバイクを売りました。淳は、放浪の旅の資金稼ぎのためにココで働いていた。旅立ちの日が決まって、あいつの乗っていたカブを、あいつの言い値5万円で買い取った。買い取ったその日まで動いていたカブが、あいつがいなくなった次の日から、魔法が解けたように動かなくなりました。それから、もう2年です。

「バイク買い取ります」という張り紙、電話したら業者はすぐやってきました。売値1000円。日本で修理したら高いので、外国に持っていって直すという。たぶん、西の方の、淳がうろうろしていそうな国に持ってくんだろうな。カブが、昔のご主人様の後を追っかけていくのだと思うと、ちょいとおもしろい。

あいつがいなくなる前の日、淳のもうひとつの置き土産の、シュタールの弦が切れた。おいおい張り替えていけよ。ところが、こいつがむずかしい。朝まで、二人で飲みながら、張り替える道具、作りました。
淳とは、よく語った。会社とは全く関係のないこと。旅について、インド仏教について、祈ることについて。僕は、昔考えていたことをしゃべった。あいつは、それを懐かしむように聞いていた。気がつくと、朝でした。

どこで何しているんだろう。シュタールは買い取った訳じゃない。預かっただけ。いつ引き取りにくるんだ。
そうだ、いつかあいつが帰ってきた時の酒の肴のために、まだあいつに語らずにいる過去を、このブログとやらに貼り付けておこう、公開する言い訳、一個、見つけました。