08/10/05 : 《1983年12月26日のノート》
カテゴリ: 《過去のノート》
「わが友、読者よ!
君なくば、
我はそも何ぞ!
感ずるところみな独りごとに終わり、
わが喜びもことばを知らず。」
(「作者」ゲーテ)
独りごと。恋でもしたら、ゲーテの恋の詩(うた)でも読もうか。
やがて父となるようなことがあったとして、そして子供が死んでしまうというような災いに見舞われたならば、「魔王」を読んで悲しみに浸るのだ。
老いてなお気力が残っていたら、「真夜中に」を傍らにおいてまどろむのはどうだろう。
そうして、本当に孤独になった時、君は「竪琴弾き」に何かを思うのだろうか。
しかし、今の僕ときたら、結局何者でも無いから、だからきっと、何も感じないのだ。
ゲーテの逆説と機知。その豊富さ。だが…
「いつも変わらなくてこそ、ほんとの愛だ」といい…
「移ろいやすいものだけを美しくしたのだ」というならば…
美しいものを美しいが故に愛するのは偽りの愛なのか。
ゲーテの多情は矛盾の異名。その全てひとつひとつがゲーテ。
つまり…
「かの一なるもの永遠にして、多に分かたる、
しかも一にして、永遠に唯一つなり。
一の中に多を見出だし、多を一のごとく感ぜよ。
さらば、芸術の初めと終りを会得せん。」
「ともあれかくもあれ、人生はよい!」
そうなのか? 本当に。
君なくば、
我はそも何ぞ!
感ずるところみな独りごとに終わり、
わが喜びもことばを知らず。」
(「作者」ゲーテ)
独りごと。恋でもしたら、ゲーテの恋の詩(うた)でも読もうか。
やがて父となるようなことがあったとして、そして子供が死んでしまうというような災いに見舞われたならば、「魔王」を読んで悲しみに浸るのだ。
老いてなお気力が残っていたら、「真夜中に」を傍らにおいてまどろむのはどうだろう。
そうして、本当に孤独になった時、君は「竪琴弾き」に何かを思うのだろうか。
しかし、今の僕ときたら、結局何者でも無いから、だからきっと、何も感じないのだ。
ゲーテの逆説と機知。その豊富さ。だが…
「いつも変わらなくてこそ、ほんとの愛だ」といい…
「移ろいやすいものだけを美しくしたのだ」というならば…
美しいものを美しいが故に愛するのは偽りの愛なのか。
ゲーテの多情は矛盾の異名。その全てひとつひとつがゲーテ。
つまり…
「かの一なるもの永遠にして、多に分かたる、
しかも一にして、永遠に唯一つなり。
一の中に多を見出だし、多を一のごとく感ぜよ。
さらば、芸術の初めと終りを会得せん。」
「ともあれかくもあれ、人生はよい!」
そうなのか? 本当に。