08/12/31 : 《1983年の最後のノート》
カテゴリ: 《過去のノート》
56億7千万年、釈迦の説法を受けなかった全ての人々を救うという彌勒菩薩。それは地球が滅亡した後の話か。人の一生、たった五十年余りの歳月。
無数の対立……
東洋の微笑む神々と西洋の苦悩する唯一の神。
日本人たる僕。民族の血。東洋の心。
肉体と精神。芸術と哲学。美と道徳。自然とカント的自由。感動とストイック。
「蹉跌の美」……敢えて哲学風に「極限状況の美」、いや、やはり「蹉跌の美」。
煩悩を打ち消す除夜の鐘。
ノートに書き留めておきさえすれば、煩悩も消え、罪も軽くなり、もうそれでいいと思っている男。僕は文学の糞拾い。拾ったものは「文学の糞から生まれたような男」という気のきいたセンテンス。拾った場所は太宰治の『晩年』。
さらに、性懲りもなく密かに拾い続ける……
(芥川竜之介「猿」)
「猿は懲罰を許されても、人間は許されませんから。」
除夜の鐘に、煩悩という衣を剥ぎ取られむき出しにされた罪たちを、去り行く年に捨てていこうとする無責任な日本人たち。
無数の対立……
東洋の微笑む神々と西洋の苦悩する唯一の神。
日本人たる僕。民族の血。東洋の心。
肉体と精神。芸術と哲学。美と道徳。自然とカント的自由。感動とストイック。
「蹉跌の美」……敢えて哲学風に「極限状況の美」、いや、やはり「蹉跌の美」。
煩悩を打ち消す除夜の鐘。
ノートに書き留めておきさえすれば、煩悩も消え、罪も軽くなり、もうそれでいいと思っている男。僕は文学の糞拾い。拾ったものは「文学の糞から生まれたような男」という気のきいたセンテンス。拾った場所は太宰治の『晩年』。
さらに、性懲りもなく密かに拾い続ける……
(芥川竜之介「猿」)
「猿は懲罰を許されても、人間は許されませんから。」
除夜の鐘に、煩悩という衣を剥ぎ取られむき出しにされた罪たちを、去り行く年に捨てていこうとする無責任な日本人たち。