旅での読書

芥川龍之介から南部修太郎への書簡(「南京の基督」評に答えて)
「僕等作家が人生からOdious truthを掴んだ場合、その曝露に躊躇する気もちはあの日本の旅行家が悩んでいる心もちと同じではないか。君自身そういう心もちを感じるほど残酷な人生に対した事はないのか。君自身無数の金花たちを君の周囲に見た覚えはないのか。そうして彼等の幻を破る事が反って彼等を不幸にする苦痛を甞めた事はないのか。」

ここは長崎の街。段々家屋。街は、街そのものの心を表している。