08/07/25 : 《1984年2月2日と8日のノート》
カテゴリ: 《過去のノート》
1984年2月2日
「美徳と愛とが解け合っているような魂があったとしたら、それはどんなに幸福なことだろう! 悲しいかな、美徳というものはただ愛に対する抵抗だとしか思われなくなる……」
「アリサ! 君は、なぜ自分で自分の翼をもぎ取ろうとするのだ?」
「主よ、あなたが示したもうその道は狭いのです。二人ならんでは通れないほど狭いのです」
「さようなら、愛するお友達。これからあの《勝りたるもの》が始まりますの」
(ジイド「狭き門」)
感動している。なぜだか、ひどく。
「アリサ…」と呟いてみる。
ジュリエット、君は何故身を引いたのか。
トーマス・マン曰く、「ジッドは正しいと信じたことを宣言した。彼は純粋なモラリストであった。彼は精神の好奇心の極点を持ち続けていった。彼の好奇心は懐疑主義となり、この懐疑主義は創造力と変わってくる……、不安、創造的な懐疑、無限の真理探求、……」
懐疑が創造を生むのなら……、今はどうでもいい。
「アリサ…」と呟いてみる。
1984年2月8日
(だがアリサはいない……。)
三界六道
三界-欲界、色界、無色界
六道-地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上
自分の心の他には三界は無い。三界の現象は全て衆生の心のあらわれである。
「三界一心と知った上は、何よりもまず笑うことを学べ。笑うことを学ぶためには、まず増長慢を捨てねばならぬ」
(芥川竜之介「俊寛」)
捨てず、学ばず、それでいて僕はこのごろ笑いすぎている。だから酒乱になる。そう考えると笑えない。すると笑っている奴のほうが偉く見える。だが、ということは…、そうなると……。
喧噪の底でだらだらと時間は流れていく。
「美徳と愛とが解け合っているような魂があったとしたら、それはどんなに幸福なことだろう! 悲しいかな、美徳というものはただ愛に対する抵抗だとしか思われなくなる……」
「アリサ! 君は、なぜ自分で自分の翼をもぎ取ろうとするのだ?」
「主よ、あなたが示したもうその道は狭いのです。二人ならんでは通れないほど狭いのです」
「さようなら、愛するお友達。これからあの《勝りたるもの》が始まりますの」
(ジイド「狭き門」)
感動している。なぜだか、ひどく。
「アリサ…」と呟いてみる。
ジュリエット、君は何故身を引いたのか。
トーマス・マン曰く、「ジッドは正しいと信じたことを宣言した。彼は純粋なモラリストであった。彼は精神の好奇心の極点を持ち続けていった。彼の好奇心は懐疑主義となり、この懐疑主義は創造力と変わってくる……、不安、創造的な懐疑、無限の真理探求、……」
懐疑が創造を生むのなら……、今はどうでもいい。
「アリサ…」と呟いてみる。
1984年2月8日
(だがアリサはいない……。)
三界六道
三界-欲界、色界、無色界
六道-地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上
自分の心の他には三界は無い。三界の現象は全て衆生の心のあらわれである。
「三界一心と知った上は、何よりもまず笑うことを学べ。笑うことを学ぶためには、まず増長慢を捨てねばならぬ」
(芥川竜之介「俊寛」)
捨てず、学ばず、それでいて僕はこのごろ笑いすぎている。だから酒乱になる。そう考えると笑えない。すると笑っている奴のほうが偉く見える。だが、ということは…、そうなると……。
喧噪の底でだらだらと時間は流れていく。