このまま何も無くなってしまいそう……
それは不安なのだろうか。
「だからさ、何もなかったのだよ」
なのに無責任に吐き出した言葉の数々。そいつらが、重さと体積をもってこの空間のどこかに、いまだ沈澱せずに漂っているらしい。思わず大声が出る。その余韻がまた僕を苦しめる。

要は「答える」ことではなく「始める」ことだったのだ。「自由」とは過去の自己を捨てる勇気のことだったのだ。

断片と全体。それに就いて思うことあった。表現の問題であった。考えているうちに、表現の問題ではなくなった。僕の生活の(精神生活の)一断片に、どう僕の全精神と全肉体を関係づけていくか……、ばからしいというか何というか、そういうこだわり方自体が、なにか誠意のないことのように思えて、もっと単純である「べき」だという気もして。つまり、今の僕の感情に僕の全てを賭ける、それが「誠意」なのか、そうだとしても、そこから始まる展開が結局「誠意」から遠くならざるをえなくなるだろうと……
ああ、僕の「気分」と、ずいぶんとズレてきた……

そしてその「ズレ」がまた違う思いを呼び起こす。
「誠意」の意味に就いて。