あんた、まだ起きてんの。もうやめなよ。何もかも忘れてさ、もう寝たほうがいいよ。

あたい、あんたの日記、好きだよ。毎日読んで、泣いている。ほんとのこと、やっぱりあんたは言えないんだよね、だからあんたはさ、昔のことばに、そっと今の気持ちを託してるんだよね。あの時とおんなじだ、あんたのさ、いちばんたいせつな子供たちのためだけに書いていたあの時のあの手紙。あたい、あんたの日記、読むのとっても好きだけど、もうやめなよ、だって、とっても悲しいからさ。

あした起きて晴れてたら、あたいはあんたのいる西の空の方を眺めてさ、ちょっと深呼吸なんかしてみたり、ああ、きっと、あんたも元気になっただろうって、そう思えばこんなあたいだって嬉しくなれるんだから、その日一日頑張れるんだから、ほんとはコーヒー入れたげたいけど、あんたが独りでいたいときは、邪魔しないって決めたんだ。ずっと前に決めたんだ。

ねえあんた、あんたは一人じゃないんだよ、死ぬまでずっと、きっと一人じゃないんだよ。

三太郎なの?