旅の読書メモ。

「ブレイク詩集」
いつものことだが、翻訳の詩集はきつい。

ハンスと名づけられたぬいぐるみの「息子」を持つ小此木啓吾。
「この社会のなかで、ある子どもはどうして登校拒否にならずに学校に通い続け、ある女性はフリーセックスをしていても神経症になることはないのか」
なるほどその通りだなどと、危うく騙されるところだった。まず、ハンスの物語でも書けばいいのに。

活字に反応して神経症のフリをする。僕の精神とは、いったいどのようなモノなのか。

ガンに侵された老フロイトの言葉。
「ボンヤリするくらいなら痛みのさなかでものを考える方がましだ」

知識だけで形成された虚構のアイデンティティー。ハンスの方がマシか。

大江健三郎。
「良い警官より、つまらない小説家が尊敬されたりするのはまちがっている」
良い警官とは、神経症などには決してならぬ実弟のこと。

この旅で、萱野茂氏に会う。