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7月13日日曜日: もしもしカメよ

カテゴリ: 三太郎
もしもし、三太郎クンですか。どうしたの、最近ちっとも現れないじゃない。

ちょいとね、忙しいんですわ。映画ばっかり観てるんですよ。1日5本。

ウソつけ。じゃあ4本にして遊びに来い。

またそうやって、苦しい時にボク呼ぶの、やめてくれます? 苦しい人と遊んでもおもしろくないんだもん。
もういい加減らっきょの皮むき、やめたらどうですか。曼荼羅作るって言うけど、言葉と、音楽と、ビジネスと、それにおまけみたいにいくらオキナワをくっつけてみたって、曼荼羅なんかできませんよ。結局、からっぽ。

誰が曼荼羅なんて言ったよ。いい加減なこと言うな。

そうでしたっけ。ともかく、映像が入ってないじゃないですか。曼荼羅は映像です。

お前は小説家になる夢、捨てたのか!

1日10本も映画観てるとね、本読む暇なんか全然ないんですよ。つまり、ひとりの人間にできることは限られてるってことです。社長さん、あなたのやろうとしてることは多すぎる。でも曼荼羅作るには余りにも足りない。
わー、なんでボクったら、今日こんな真面目なこと言ってるんだろう。
そうだ、夢は、結婚です。耳掻いたら、鼻から血が出た。うんこが歩く沖縄の話、知ってます?
ようやく詩的な感じになってきましたか。もしもし、聞いてます?もしもしカメよ、カメさんよ、琉球亀の甲羅の上に野糞した。うんこを振り払おうとがんばっていくら急いで歩いても、背中のうんこは乾くまで絶対に離れない。死ぬまでの時間をよく考えておかないとねえ。うんこ背負ったまま亀甲墓に入る羽目になったら、ご先祖さま大迷惑。
結婚しようよって映画、観そこなっちゃったなあ。もう、やってないのかなあ。明日に続く。THE END

このお電話はお客さまのご都合により・・・・ガチャン。ツー、ツー、ツー。


6月26日木曜日: 三太郎の置手紙

カテゴリ: 三太郎
すこし社長業とやらにお戻りになったらいかがでしょうか。
わたくしは、貴方様のお名前を失念いたしました。皆、クサバノカゲよりご心配申し上げております。

貴方様のブログはアンタッチャブル、誰も触れることのできない貴方様だけの作品。
なぜって、コメントできないような設定になっていますもの。
貴方様は、このわたくしに三太郎なる名前をお付けになって、そうしてわたくしにだけ好き勝手なことを言う許可をお与えになって、それで世界とつながっているのだという満足をお感じになっているらしい。
あさましいペテン。
いえいえ、尊敬しているのでございます。わたくしなぞとてもとても、貴方様の足元にも及びません。
ただただご心配申し上げているのでございます。貴方様はいったいどこへ行かれようとなさっているのでしょう。
閉ざされ、完全に守られた、貴方様だけのブログという小箱の中で、屍となり腐ってゆく貴方様を見るのは、忍びないのでございます。
無縁仏に、花手向けることくらいは勿論いたしますけれど。

ななしのごんべえというなのこゆうめいし

大変失礼いたしました。どうかお忘れを。傍若無人な口調が貴方様のお好み。今日の私の戯言は、からくり人形の軋み、そのように思し召しくだされば幸い。

振り向くと、ごみ箱からこちらを覗く三太郎が、ペロッと舌を出した。




6月23日月曜日: 三太郎カムバック

カテゴリ: 社長のつぶやき
三太郎は、企画室の冷蔵庫を勝手に開けて、手前に並んでいる発泡酒には目もくれず、一番奥に隠してあったエビスを引っ張り出して飲んでいる。

要するに、原罪ってやつにがんじがらめになってるんだってポーズつけてるわけですやん。

なんだ、その語尾は。お前はいつから関西人になったんだ。そうか、お前は、このブログの最初の方しか読んでねえな。

あっ、あんたはん、自分でブログって認めなはったなあ。

人を指差すのやめろ。

あんな重ったるい文章、誰が好き好んで読みますかいな。お客さんにブログ、続けて読んでもらお思うたら、もうちっとサービスしなはれ。

てめえは客じゃねえだろうが。

おいどんは、何者でもなかとですばい。

三太郎は、エビスをグッと飲み干して、空になったアルミ缶を、俺に向かって投げてよこした。三太郎を乗せたアルミ缶は、俺の右耳をかすめ、俺の背後にあるゴミ箱に、三太郎ともども吸い込まれていった。

はたして、三太郎は実在する人物なのか、それとも、この「ブログ」にのみ登場する空想のキャラクターなのか、そんな詮索は無駄である。トリックスターは、易々と現実と虚構の境界を越える。奴にとっては、過去と未来の区別もない。
このゴミ箱は、いったいどこにつながっているのか。虚構の世界へか、過去へか、未来へか。あるいは、現実へか、すると、今俺のいるこの世界が虚構なのか。

しかし、眼前に拡がる空間が現実であろうが虚構であろうが、この歳になった僕にとって、過去は、未来よりもずっと重く現在の僕にのしかかっている。「お客さん」にどう思われようと、三太郎に「原罪のポーズ」とひやかされようと、もう少し、この「ブログ」の埋め草に、僕の過去を使おうと思う。

情けない。三太郎がいなくなると、俺はすぐに僕になる。

三太郎、今度は、おとといか、あさってくらいにやってこい。

いちばん古い《過去のノート》へ




カテゴリ: 社長のつぶやき
三太郎が言った。
「おかしいっすよ。会社のサイトのブログにこんなこと書くの。わっけわかんないもん。」
そんなきんきん声でわめくな。じゃあ、なんで俺の企みの片棒担ごうってんだ。三太郎は、ニヤニヤしている。

このホームページを、ちょこちょこいじってくれているチェロ弾きの大島君は、三太郎の突然の登場に戸惑った。
「なんだ、この三太郎ってのは。ま、いっか」
と、ご意見ご感想フォームなんかを、深夜、直してくれている。

ライバルはドストエフスキーの「作家の日記」。金芝河の大説「南」も忘れちゃいない。
また、わけのわからないマニアックなこと持ち出してかきまわす。
金芝河の大説「南」、もしお読みになりたい方がおありなら、「ご意見ご感想フォーム」にて御一報を。
その他の投稿もそちらからどうぞ。

わっけわかんねえ(三太郎)

三太郎、まず、君が投稿しなさい。俺がこんな乱暴な口調になったのは、お前さんが文体だなんだかんだと言い出したからだ。責任取りやがれ。

なお、社員たちは、わたくしのブログについて、
「申し訳ありませんが、さっぱりわかりません」
と、口をそろえて言っております。つまり、みんなまともでありますので、どうか取引会社の皆様、くれぐれもご安心くださいますよう、お願い申し上げます。


6月18日水曜日: 三太郎がやってくる?

カテゴリ: 社長のつぶやき
少しばかり急がなきゃならない事情がある。
そんなわけで、本当は6月29日の出来事なのに、それを6月18日の日付で、とっとと公開することにした。いかさまも、ここに極まれりだ。
急がなければならない事情っていったい何だ? 三太郎の言葉を借りて、ミステリーということにして、暫らく、うっちゃっておこう。

三太郎は、俺のブログをミステリーだと言ったのだ。それはいいとして、文体が椎名麟三だとぬかしやがった。おもしれえ、受けてたってやろうじゃねえか。ちょうどいい、俺としても、独り言に飽き飽きしていたところなんだから。
毎日飲んだくれてろ。へらへら笑ってろ。ただし、軽やかに。そうして、俺を、的確に嘲笑え。赤ら顔のピエロは神出鬼没、王女の寝室で、昼まで眠っていてもいい。トリックスターが、この国を、救う。

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